2018年1月8日月曜日

感情労働


感情労働というのは、仕事をするうえで自分の感情をコントロールしながら遂行しなければならない労働のことで、接客などの仕事では常に求められるものです。現実問題としては、ほとんどの仕事が人を接して行われますので、誰にも求められますが、そのコントロールが仕事の成果に大きな影響を与えるものほど多く求められると言えます。

一例をあげれば、スナックのママさんなどは、愛想がいいか悪いかは集客力に大きな差が出ると思います。また、営業職もどちらかというと商品の価値より人の価値のほうが重要視されます。愛想を振りまくのに元手は要らないと言いますが、これは大きな間違いです。自分の感情を抑制して長時間過ごすということは、精神的に大きなストレスとなり、きちんと手当をしなければ、うつ病などのリスクが高くなります。

それを避けるためにどうすればいいかといいますと、ありのままの自分を曝すことの出来る時間や場所を持つということに尽きます。一人カラオケもいいですし、気の置けない仲間と語り合うのも良いでしょう。好きな音楽に浸るのもいいと思います。

感情労働をする人は、少なくともその日の精神的な疲れはその日のうちに解消することが大切です。疲れを溜めると回復するのに同じくらいの時間がかかりますので、溜めすぎると1日休んだくらいでは元に戻りません。

今までは感情労働というような考え方はなく、すべてをストレスという言い方でひとくくりにしていましたが、ストレスの種類に合った解消の仕方があることがわかってきました。

実はお寺の住職も感情労働者だと感じています。通夜や葬儀が終わったあとは、何もしたくないほどぐったりします。私の場合は、なるべく同じ作業を長時間せず、法話を考えた後は単純労働の椅子運びとか、コピーなど頭を使う場所が違うことに振り向けるようにしています。飽きっぽいという性格もプラスしているのかも知れませんね。
 
 

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