2017年11月3日金曜日

お寺は時間をかけて

昨年の12月に単独で相談に見えられた方が、ご主人と一緒に養源寺安穏堂の利用申込書を持って来られました。ご主人は3日前にお嬢さんと10か月のお孫さんとお見えになった方でした。
一緒に見えられて少しお話しをしていたのですが、奥さんが私は昨年来たのですよ覚えておられないでしょうがと言われました。
私のところは訪ねて来られた方が相談された場合は、必ず記録しています。お話を聞いている時もメモしますが、お帰りになった後、思い出しながら誰が見てもわかるように書き直します。そうすることによって、誰が二回目に対応しても経過がわかります。
今回も昨年来られたということで相談票を見ますと、すぐにわかりました。同じ話しを二度する必要がないのです。これはサラリーマン時代に会得したことです。窓口は交代して勤めますので、別の人間が対応してもわかるように連絡ノートを作っていました。それをパソコンに入力することによって、名前でも日付でも相談内容でも検索することが出来、相談内容がわかります。
お寺の場合はパソコンを使うほど相談は多くないので、手書きのノートで対応できますし、今回のように1年前の相談でも対応出来ました。サラリーマン時代は効率を求め合理的に仕事をしていましたが、お寺は違います。悩んで悩んで結論を出すことも多いので、数年かかることもあります。それを待てるのがお寺ですし、お寺は効率を求めてはいけないと思います。これからも人の心に沿いながら、ゆったりとした心で進みたいと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿