2017年9月30日土曜日

クインビージャズオーケストラ




結成41年目を迎えた鳥取市のクインビージャズオーケストラが、今夜定期演奏会を開催しました。私も10年くらいほぼ毎年聞きに行っています。今回はプロアーティストが4名加わったということで、一段と素晴らしいコンサートになりましたし、新しく若いメンバーが増えて平均年齢もぐっと若くなった様子です。

今回は、鳥取市在住のプロギタリストである松本正嗣さん、プロピアニストである菊池ひみこさん、倉吉市在住の女性ボーカリストMiwarinさん、高槻市在住のトランペット奏者三谷如也さんがゲストとして参加されました。

残念なことに発足当時からのメンバーであったテナーサックスの藤田政博さんが四月に亡くなられたということで会場には藤田さんの追悼コーナーが設けられていました。藤田さんは養源寺で行った寺子屋コンサートにも出演していただいたことがあります。心から哀悼の意を表します。

例年11月末にとりぎん文化会館小ホールということでしたが、今年は早々と開催されました。文化ホールの方が聞きやすい感じがしました。アマチュアの音楽団体で41年間続けるというのはすごいことです。おかげで楽しい夜を過ごすことが出来ました。これからもこのバトンリレーを続けて行って欲しいものです。
 

2017年9月29日金曜日

僧侶研修会での衝撃





「因幡の源左」で有名な鳥取市青谷町の願正寺さんで、鳥取因幡組・鳥取伯耆組合同の僧侶研修会を行いました。講師は東京教区千葉組常圓寺の前住職、井上捷信さんです。井上捷信さんと出会うのは初めてではありません。6年前に鳥取市で開かれた「日本ホスピス・在宅ケア研究会鳥取大会」で、お坊さんと語るスピリチュアルケアというコーナーにパネラーとして出席いただきました。
たまたまコーディネーターという役が私に当たっていましたので、井上さん他僧侶2人と最近家族を亡くされたご門徒さんとディスカッションしました。重いテーマですから、話しが行き詰ったときは井上捷信さんにマイクを向けました。にこやかな顔で、難問をすらすら答えられました。ずいぶん助けられたのを覚えています。
井上捷信さんは、10年ほど前に喉頭がんで声を失っておられました。しかし機械音声ですが、明瞭に聞き取れますので、何ら問題はありませんでした。今回も全く問題ありませんでしたが、衝撃の報告がされました。ガンですから定期的に検診をされています。直近の検診で肺にガンが多数転移していることがわかったそうです。余命も3か月から6か月と告げられているそうです。それでも願正寺さんや私に会うため鳥取にやってきたと言ってくださいました。
このたびは、私たちが限りある人生を生きていくのに、勇気をいただく話をしてもらいました。そして答えは「歎異抄に書いてある」というお言葉をいただきました。本当にありがたかったです。先生の飄々とした生き方は私の見本です。今日のご縁に心から感謝申し上げます。合掌


 

 

2017年9月28日木曜日

旧友が訪ねて来ました

20代でまだ社会のことが何もわからない頃、労働組合に入ったのがきっかけで、労働運動を学ぶサークルに入っていました。同じような年の若者が集まって生きることに意味を見出そうと一生懸命でした。私たちの年代は、学生運動が一番盛んだった頃を経験しています。私も大学1年と4年の時は試験がありませんでした。いわゆる学園封鎖のため、キャンパスに入ることが出来ませんので授業もありませんでした。

今日訪ねてきた友達は、職場は違いましたが一緒に机を並べた仲間です。会うの十年ぶりくらいでした。どんな用だろうと思いながら、話しを聞いてみると、病院を抜け出して来たということで、入院中とのことでした。奥さんとは離婚して一人暮らしと云うことでした。
相談というのは自分に万が一のことがあった場合は、私にお経を読んで欲しいということでした。子供は三人いるということですが、みんな独立して家庭を持っている様子でした。同じような年ですから、どちらが先かわかりませんが、一応引き受けておきました。まず檀家になりたいということでした。近々子供を連れて来るので、檀家になるための話しと万が一の場合の話しを聞かせて欲しいとのことでした。思いがけない訪問でしたが、そんな年になったのかと痛感させる話でした。

2017年9月27日水曜日

総代会主催門信徒研修会に参加して


八頭郡若桜町の正栄寺さんで今年度1回目の門信徒研修会が開かれ総代さんと共に参加してきました。もともと総代研修会として開催されていたものですが、専門的な研修で無い場合は、誰でも参加出来るように門戸を広げようとこの名前にしたものです。

因幡組では仏教婦人会、仏教壮年会、寺族婦人会など多くの教化団体がそれぞれ研修会を持っています。一緒にやるということはあまりないのですが、専門的でなく門徒の方向けのお話であれば聴聞の機会が増えていいことだと思っていました。それを先んじたのが総代会であったと思います。

今日の研修は、総代として門徒として何が出来るかという問いかけでしたが、ご門徒さんからはお寺としてどう取り組もうとしているのかという問題提起がありました。

特に障碍者をお寺に迎え入れるための取り組みはどうしているのかという意見に関しては、お寺からはあまり回答がありませんでした。どこのお寺さんも必要性は感じておられると思いますが、バリアフリー化は費用や時間がかかる課題ですので、どちらかというと遅れ気味です。当山も境内バリアフリー化や車いすの導入、客殿庫裏の段差解消などは進みましたが、身障者用のトイレ設置は出来ていません。お寺の構造上の問題もありますが、建築スパンが長すぎるという問題もあります。現状のままでの段差解消法、バリアフリー化などを考えるときに来ています。
 

2017年9月26日火曜日

安倍総理の狙いと小池新党

解散3日前に小池新党が名のりを上げました。安倍総理の選挙戦略は、敵の陣営が整わないうちにたたくというものです。選挙は戦いですから勝たなければ意味がありません。勝つチャンスは味方の戦力が相手を上回っている、味方に武器が大量にある、相手が油断してる、敵に内紛があるなどの要因がある場合です。

安倍総理は総合的に見て自民に有利な要因がたくさんあると見たのでしょう。戦闘と選挙の違いは、奇襲攻撃が出来ないところです。いくら早めても投票まで一か月はかかります。この間にどういう風が吹くかは誰にも分かりませんし、日本にどんなことが起こるか分かりません。それによって結果も大いに変わります。

小池百合子さんは、カイロ大学卒業です。戦いには慣れていますし、戦い上手でもあります。おそらく安倍さんより勝負勘はあると思います。代表に就任したのは、しない場合には圧倒的に不利になるからです。安倍さんが伝家の宝刀を抜いたので、対抗手段として御輿に乗ったのだと思います。安倍さんにとっては苦しい戦いを強いられることになると思います。

野党は共闘ができるかどうかが、大きな分かれ目となります。難しいですが3割の地域ででも共闘出来れば自民党の優位は揺らぐでしょうね。

2017年9月25日月曜日

梁丞佑(ヤン・スンウー)の新宿迷子



 
2017年度の土門拳賞を受賞した日本在住の韓国人写真家梁丞佑(ヤン・スンウー)の写真集を手に入れることが出来ました。どこのサイトでも売り切れで、やっとTUTAYA系統のサイトで一か月以上待って送ってきました。最終ページを見ると第2刷でした。初版本は売り切れたのでしょう。残念でした。

審査員の一人である写真家の鈴木龍一郎さんは選評の中で梁氏について、次のように語っています。『「全身小説家」という映画があったが、その意を借りて言えば梁氏は全身が写真家である。手に持つカメラと自らの身体が瞬間的に反応して被写体に対峙し、写真は原初的なエネルギーに満ちている』

29歳の時に迷惑をかけ続けていた父親がガンで死去したのをきっかけに、自分を変えようと思って1996年に日本に来ています。最初は方便で入った写真専門学校でしたが、写真の面白さを知っていきます。その後新宿で裏社会で生きる人や、少数派の生き方をする人々を被写体に選んで、毎晩のように歌舞伎町へ繰り出しています。ちょうどこの頃わたしも頻繁に東京に通い、歌舞伎町にも行っていましたので写真集を懐かしく眺めています。
面白い写真集とは言えませんが、見出すと無口になって一気に見てしまいます。不思議な写真集です。

2017年9月24日日曜日

前頭側頭型認知症とは

認知症とは、認知機能の障害によって社会生活などが困難になる病気を総称したものだそうです。
代表はアルツハイマー型認知症ですが、他にも脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など、さまざまな種類の症状があります。
アルツハイマー型認知症は、一番多いとされる認知症です。女性の発症が多い病気です。レビー小体型認知症は、アルツハイマー型に次いで多い認知症です。男性の方が多く、女性の約2倍とおり、幻覚や幻視が見られることが特徴です。脳血管性認知症も、アルツハイマー型に次いで多い認知症です。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの、脳の血管の病気に起因します。前頭側頭型認知症は、頭の前にある前頭葉と横にある側頭葉の委縮によって起ります。万引きなどの非社会的行為が見られることが特徴です。
漬物を盗んで逮捕、起訴された大阪市の男性(72)が今春、裁判で無罪判決を受けました。認知症の一種によるもので、本人の責任は問えないと判断されたからです。男性はそれまでも3回、万引きで有罪判決を受けていました。これらの事件も認知症が影響した可能性があると判決は指摘しましたが、捜査や過去の裁判では考慮されておらず、家族も気づいていませんでした。この判決がニュースのなったので、万引きに直結する認知症があることを知りました。
前頭側頭型認知症は、アルツハイマー型認知症と違って妄想が少なく、普段は問題なく生活を送れているように見えますが、興味を引くものが目に入ると自分を制御できなくなることがあるそうです。理性的な判断をする脳の回路が閉じてしまうのでしょうね。何も困っていない老人が万引き常習犯だという例は何度か見てきました。そのたびにおかしいと感じていましたが、盗みたいという欲求がある人だろうというような人格を無視した意見に流されて来ました。
やっぱりおかしいことにはそうなる根本的な原因があることがわかりました。残念ながら盗み癖と言われると、おかしいと思っても反論できませんでした。理屈より直感が正しいことも世の中にはあるのですね。
 

2017年9月23日土曜日

秋の彼岸法要を勤めました


 
 
境内に赤と白の彼岸花が咲き、金木犀の香りが漂う中、秋の彼岸法要を勤めました。出勤は私と後住でした。年6回の法座で自勤を始めて10年以上になります。この間布教使をお願いしたのはわずかに2回のみです。おそらく60回以上テーマを変えて法話会を開いたと思います。そのたびに資料を作ってきましたが、その資料を使うことはありません。毎回が更からという感じです。

時事を入れることが多いので、同じ話しは使えないということもありますが、私自身が勉強中の身なので、毎回資料を作ります。参考にする本も新しいものがほとんどです。うれしいことに法話の題材はいくらでもあります。今回は歎異抄を取り上げて見ました。明日門推さんの研修会の講師を引き受けているので、そのための資料も兼ねていますが、今回は歎異抄の序~第十条までを作ってみました。いわば前半です。
今日の法座では枕を変えながら、話してみましたが十条すべてを話すことは出来ませんでした。本文に入れたのは、第三条、第八条、第九条のみでした。約一時間使いましたが、最初の枕が長すぎたようです。本番で資料を見ると、やっぱり間違いに気付きます。明日までには訂正しておかなければなりません。これからはしばらく歎異抄に絞って勉強したいと思います。

2017年9月22日金曜日

〇〇は悪魔の飲み物

表題のような記事があったので、思わず読んでしまいました。〇に入るのは、缶コーヒーです。記事によると、缶コーヒーは、カフェで売られている淹れ立てのコーヒーとはまったくの別物だそうで、「砂糖の塊が解けた液体」に過ぎず、健康に悪いことはあってもいいことなど1つもないと言います。なんでだろうと思いよく読んでみると、砂糖の多さに起因しているようです。甘さ控えめとうたわれた有名飲料メーカーの缶コーヒーには、なんと角砂糖16個分の砂糖が入っているようです。液体だけに胃腸への吸収が早く、一気に血糖値が上がってしまうようです。体はすぐに反応して、大量のインシュリンを分泌するそうですが、そういうことが毎日続くと、糖尿病の危険性が増すそうです。

血糖値を上げるのは、ひとえに糖質です。脂質やタンパク質などは上げません。だから、バターで焼いた肉をたくさん食べても血糖値は上がらないし、血糖値が上がらないから太ることもありません。
 一方、たった1本の飲み物が、血糖値を急激に上げ、肥満をつくり上げ健康を害してしまいます。そこには、大量の糖質が含まれているからです。液体の糖質は口にしてすぐに血糖値が上がり始め、30分後にはピークに達してしまいます。缶コーヒーを1本飲めば、糖尿病のない健康な人でも30分後には血糖値が140くらいまで急上昇します。これを「血糖値スパイク」と呼びます。

血糖値スパイクは、今問題になっていて、テレビでも盛んに特集番組を作っています。
血糖値スパイクが起きると、今度はジェットコースターのように一気に下降して、血糖値が低すぎる状態に陥ります。血糖値がぐんと上がると、セロトニンやドーパミンといった脳内物質が分泌されて、ハイな気分になります。だから、「仕事前に気合いを入れるには缶コーヒーがぴったりだ」と誤解してしまうわけです。これが缶コーヒー中毒にさせるのだと思います。

2017年9月21日木曜日

お寺とお布施

夏に龍谷大学で高橋卓志さんの講義を受けたとき、自己紹介で子供の頃はお寺に生まれたのが嫌でしたと言ったら、理由を尋ねられました。ころも姿を同級生に見られるのが嫌だったのと、なんとなくお寺という職にプライドが持てなかったと言ったら、私も同じでしたと言われました。

お寺というのは目に見えるものを生産したり、やり取りする職ではないので、何をしているのかは子供にはわかりにくかったと思います。ただ他人からお布施をいただいて生活して行けるのだということは何となくわかっていました。まあどちらかというと恵んでもらっているという感じでした。ですからプライドが持てないというのはわかります。

考えて見ればお彼岸に入った昨日今日でも、お供えとして財施を持って来られる方もあれば、お菓子のお供えを持って来られる方やお花を持って来られる方、墓地の草を取りに来られた方など、これらはすべてお布施です。客観的に見ると自主的にお布施を持って来られるということはすごいことです。今の世の中は、お金を払うということは、一般的に結果に対してその対価として払うことがほとんどです。たまには結果を期待して払うということもありますが、それは結果の先取りのような形です。しかしお寺の場合はそれと違います。具体的に何かを期待してというものはありません。存在そのものに対してお布施という形で生活が成り立つ職というのはほかにあるのでしょうか。住職という言葉の意味に重みを感じます。 

2017年9月20日水曜日

ラジカセブーム


カセットテープが若者に人気らしいです。レコードよりカセットの方がいいと言います。私の部屋には、未だに300本くらいのカセットテープがあります。初めてカセットを手にしたのが大学2年の時でした。平置きのラジカセで、主な用途はラジオの録音でした。それまでは、テープレコーダーと言って、CDくらいの大きさのリールにテープが巻いてあるものを使っていました。初めて自分の声を聞いたのが小学校1年生の時でした。自分の声とは信じられませんでした。
カセットの良さは、音楽が目で見えるところです。テープの長さが音楽の長さということです。そしてテープの裏表が使えるので、CD2枚分が1本に入ります。音もまずまずで、今聞いても遜色はありません。
ラジカセはもう作っていないだろうと思っていましたが、今年発売のSONYの新製品がありました。いわゆるCDラジカセというやつで、コンパクトなのに多機能でいい音がします。値段も1万円強というところです。レコードより取り扱いが簡単なのがいいですね。



2017年9月19日火曜日

選挙の大義

どうやら衆議院選挙が近いらしいです。衆議院の解散は、総理の専決事項ですから誰も止めさせることは出来ません。内閣不信任案が可決されれば、内閣総辞職か衆議院の解散のいずれかを選ぶことになりますが、総理が解散と言えば解散しかありません。

参議院は解散がないので、内閣府委任案を出すことはありません。可決しても何の効力もありません。参議院は短期で解散することもある衆議院を立法機関として補完する役割があります。マスコミは解散の大義と言っていますが、大義がなくとも解散は出来ます。

任期途中で解散する理由は一つです。解散したほうが自分に有利になると考えているからです。今回は、対抗政党民進党が選挙を戦える状況にないこと、旗揚げした新党の準備が整う時間を与えないということ、野党統一戦略が組めないタイミングであることです。

言ってみれば戦争と同じで、勝つために一番効果があがる戦略を選んだということです。青写真は万全でも、選挙は水物ですから、何が起こるかわかりません。過去にも予想外のことが起こっています。大義という言葉に惑わされず、党利党略だと考えたほうがわかりやすいと思えます。
 

2017年9月18日月曜日

第13回寺子屋コンサート



10月9日に行う寺子屋コンサートのチラシが出来ました。何故か年々多忙になるのでチラシつくりも手を抜いています。じっくり作りたいのですが、仕方ありません。コンサートも13回目となりました。早いものです。今年は鳥取大学生のHarucaさんをゲストに呼びます。養源寺であった恩師の法要に出られて、歌を披露されたのがご縁でした。スタンダードなフォークを歌われます。
コンサートのチラシを送るのは、ご門徒さんとお寺の近くに住む人と、昨年参加された方だけです。それ以上に案内すると本堂に入りきらなくなりますので、フェイスブックやツイッターでは告知しません。
サラリーマン時代を含めると大須賀さんのコンサートは、ホテル時代に4回、全労済時代に1回、お寺で12回の計17回になります。住職をいつまでもしているわけではありませんので、私が手掛けるお寺でのコンサートも残り数回となります。最終回は、三会場で行ない観客が移動する形式をとりたいと思います。
次は後継住職の時代になります。どういうお寺にするかは自分で考えればいいと思います。新しい世代を対象にした活動は、新しい人達でつくればいいと思います。私は残された期間、精いっぱい頑張ります。
 

2017年9月17日日曜日

お寺への相談事

今日は午前中一件、午後二件のご相談がありました。いずれもお寺やお墓に関わることでした。一件は高齢のお母さんを抱えているご家族からの相談で、今までどこのお寺とも縁なかったということでした。万一の時のことを考えると不安になって、親類の葬儀の時、参列させてもらった養源寺を訪ねて見ましたとのことでした。
二件目は、お母さんのご遺骨を間借りのような形で親類のお墓に安置させてもらっているが、いつまでもそうしているわけには行かないということでのご相談でした。納めてあるお寺さんにお世話になるという方法もあるのですが、住居との距離的なこともあり、出来れば近くのお寺の世話になりたいとのことでした。
三件目はご門徒さんのご子息家族がお見えになり、親の体調が思わしくないので、万一の場合はどうすればいいのかの事前相談でした。昨年お寺でおこなった「通夜・葬儀体験会」の資料をお渡しして、詳しく説明させていただきました。
それぞれお聞きになりたいことは違っていましたが、私が思う墓を守るということの意味とか、お寺の役割とか、葬儀のあり方などを話していくうち、少しショックを覚えられたようです。葬儀は葬儀社でやるもの、葬儀の形は決まったものである、費用が結構かかるなどの既成概念が入り込んでいて、話しを聞いていくうちに認識が変わって来たようです。彼岸が近づくと仏事に関する相談が増えてきます。しばらくはお寺を空けるわけにはいかないようです。
 

2017年9月16日土曜日

台風襲来

最初は中国大陸へまっすぐ行くかと思われた台風18号ですが、台湾の東海上あたりで直角に右カーブし、日本へ向かっています。このまま偏西風に乗って進めば、日本列島縦断コースです。勢力は徐々に衰えて行くでしょうが、もし九州西南部に上陸すれば大型で強いだけに相当な被害が予想されます。
今から台風の備えをしておく必要があります。まず墓地にある休憩用のテントを仕舞わなくてはなりませんし、境内にある植木鉢やバケツ類、掃除用具など風に飛ばされやすいものは家の中に仕舞います。墓にあるろうそく立て、線香立てなども飛ばされるので置き場所を変えます。台風が来るといつも思い出すのは、伊勢湾台風の時のことです。前のお宅から電話があり本堂の正面戸が倒れているというのです。慌てて父と本堂に行って戸を付け直し、二人で風が止むまで押さえていたものです。いま考えると柱と戸をまたいで材木で補強すれば、ずっと押さえている必要などなかったのですが、その時はなぜか数時間にわたって押さえていました。
今回の台風は雨風ともに強いようです。家の周りを点検して、危ないところは今から補強しておきましょう。無駄になってもよし。備えあれば憂いなしです。



2017年9月15日金曜日

事前準備と人のミス

いよいよ鳥取ライオンズクラブの認証60周年記念大会が明日になりました。私は総務を担当していますので、当日配布する記念誌の作成、名札の作成、式典席札、祝宴席札、土産用紙袋の名札の作成、席次表の作成、式典次第・祝宴次第の作成にかかわりました。何度も目を通したはずですが、いざ印刷して出来上がったものを見ると、細かな間違いに気づきます。今回も結局一部刷り直しという場面もありました。
やっぱりデジタルデータで見るのと、紙に印刷してから見るのとでは明らかに紙で見たほうが間違いに気づきます。今はPDFという印刷と同じ状態で見えるアプリがあるのですが、それでも画面上では気づきにくいです。
それともう一つの要因は、校正時の気のゆるみです。最終校正ではないからとつい気が緩んで見落としてしまうのです。細心の注意をどの時点で払うかもポイントです。常に細心の注意というのは無理なので、いちばん精神統一できたときに校正するのが良いと思います。
印刷してから間違いに気付くという法則は、私一人ではなく皆さん共通のようですので、科学的に解明すれば何かの賞が貰えるかも知れませんよ。

2017年9月14日木曜日

大相撲秋場所優勝の行方

大相撲の休場が話題になっています。昔も休場はありましたが、7人休場でそのうち3人が横綱というのは初めてかも知れません。休場が多くなっている原因は、力士の大型化といわれています。高安と宇良の休場の原因となった取り組みは、どちらも土俵際で足を踏ん張っています。頑張りすぎかも知れませんが、そこが勝負の醍醐味ですから、簡単に土俵を割ってもらったら困ります。
本当のところはわかりませんが、体の大きさに筋力や骨力がついて行っていないような気がします。急激に太ると周りの組織がそれに合わせて大きくなるのには、時間がかかると思います。
 また、本場所が6場所、さらに地方巡業となれば、体を作ったり体を休ませるときがないと思います。この多忙さがケガが多くなる原因だと思います。そこは改善して欲しいと思います。
 今場所は残った力士が盛り上げて行くしかないと思いますが、ある意味では二度と経験することのない大チャンスかも知れません。優勝ラインはぐっと下がって、114敗になるかも知れません。阿武咲が好調ですが、入幕二場所目ですからこのまま行くとは思えません。豪栄道が行きそうな気もしますが、幕内優勝もありそうです。こんな時がチャンスだと思います。残りを全勝すれば今14敗の力士もチャンスはあります。面白い場所になりそうです。

2017年9月13日水曜日

iPhone X買うべきか?

912日にAppleのイベントでiPhoneX,iPhone8などが発表されました。いつも秋に新製品を発表するのが恒例となっていました。今までの流れですと、今回はiphone7s、7s Plusの番でしたがS抜きの8と8Plus、そしてX(テン)の発表となりました。新製品のiphoneを2種類同時に発表するのは初めてです。内容を知ると8が霞んで見えるくらいXは素晴らしい出来です。
私は現在6Plusを使っていますので、今回買い替えるつもりでいました。それほど悩まずにXにしようと思っています。買うなら256GBですかね。
Xのロック解除は顔認証です。赤外線を使った3Dでの解析といいますので、写真では認識しませんので安心です。赤外線ですので夜間でも大丈夫です。iPhone 81,334×750ピクセル。iPhone 8 Plus1,920×1,080ピクセル解像度で、iPhone X2,436×1,125ピクセルです。Xの有機ELの画面は、深度が違います。
メインカメラの解像度は3機種とも1200万画素で、広角レンズのクオリティも同じです。望遠レンズはiPhone 8 PlusF2.8なのに対しiPhone Xは明るいF2.4のレンズを用いています。フロントカメラは全て解像度が700万画素でレンズはF2.2。しかしiPhone Xは深度センサーがあり、後処理(ポートレートモード)で背景をぼかした自撮りができます。まさに専用カメラ顔負けです。
そのほか、無線充電、ジェスチャーによる操作、スピーカーの改善など多岐にわたって改善されています。あとは値段との相談ですが、購買意欲をそそられる製品であることは確かです。

2017年9月12日火曜日

ストレス解消法

講師依頼の打診ということで、松本市の神宮寺住職 高橋卓志さんにコンタクトを取って見ました。再来年の事でしたので、じっくり話を詰めればいいと思っていたのですが、なんと70歳を前にして、タイの国で大学に入学するということでした。再来年の事のようですが、大変驚きました。お寺の在り方について苦言を呈し、自ら反省して実践してこられた住職です。やれることは全部やり切ったという感がないでも無いですが、まだまだ教えていただきたいことがたくさんあります。世襲制を断ち切りきっぱりお寺をあとにするという生き方は潔いですが、誰にもまねは出来ません。ここまで作り上げた神宮寺に未練はないのでしょうか?
目的はタイ語研修と上座部仏教の実践を学ぶためだそうですが、どこからそんな気力が出て来るのでしょうか。今までも超人的な活動をして来られた高橋住職ですが、龍谷大学の講義で聞けなかったストレス解消法を聞いてみました。なんと自分の好きなことや興味のあることに没頭することだそうです。恐らく時間を忘れて無我夢中になることをするということでしょうね。分かるような気がしました。ある本に涅槃の境地とは、我を忘れて熱中している時の心持に似ていると書いてありました。その時の集中力は大変なものでしょうね。


2017年9月11日月曜日

百箇日法要と涙くんさよなら

夜7時から、叔母の百箇日法要を勤めました。子供たちや孫も参列してくれました。叔母にとっては、ひ孫の世代です。叔母は結婚しませんでしたが、充実した人生を送って、満93歳まで元気に生きました。亡くなる10ヵ月ほど前から、体のあちこちに病気が見つかりましたが、それが死因というわけではなく、老衰のような形で亡くなりました。苦しむこともありませんでした。
百箇日は別名「卒哭忌」とも言います。文字どおり嘆き悲しむことから卒業するという意味です。肉親の死は人にとって最も大きなストレスの一つとなります。いわば体にぽっかりと大きな穴が開いた状態です。その穴を少しづつ埋めて行くことが必要です。今の言葉で言えば「グリーフケア」になります。悲歎からの回復と言われています。
葬儀は臨終勤行から始まりますが、納棺・通夜・出棺・葬場・火屋・収骨・還骨までを言います。そのあと初七日があり二七日から六七日までを経て四十九日法要が勤められます。その後百箇日があり、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌、五十回忌と続きます。
 不規則ではありますが、だんだんと間隔が長くなって行きます。傷の薄皮がはがれるように少しづつですが、本来の自分の生活リズムを取り戻して行くのです。これの大きな変わり目を百箇日が受け持っています。どうしてこういう法要が形作られたのかは分かりませんが、おそらく人間の感情のリズムに合わせて作られたのでしょう。昔の知恵を侮ってはいけませんね。

2017年9月10日日曜日

嘘と欺瞞の正体

高橋昌一郎さんの「反オカルト論」を読みました。すごくまともな本です。今まで知っていたこともたくさん出て来ますが、人間が騙されるのは、見たいことしか見えない、聞きたいことしか聞こえないということなのがよく分かりました。

この本は、スピリチュアリズム、星占い、血液型占いのような狭義のオカルトに止まらず、STAP細胞事件のような広義のオカルトも扱っています。そして、人々はなぜ騙されるのか、なぜ妄信するのか、なぜ不正を行うのか、なぜ自己欺瞞に陥るのか、なぜ嘘をつくのか、なぜ因習に拘るのか、なぜ運に任せるのか。なぜ迷信に縛られるのかを一緒に考えることが出来る本です。

約2/3がSTAP細胞を巡る騒動について書かれています。中身については書きませんがSTAP細胞論文はすべてねつ造であったことが詳しく説明されています。人はいかに騙されやすいかということですが、私の書いている院家日記も、頭から信じないで下さい。意図的にではないですが、間違っていることを書いている可能性もあります。事実わたしもSTAP細胞はあるかも知れないと思っていたくらいですから。あそこまで完璧に演技されると1割くらいはホントなんじゃないかと思ってしまいます。
最後は自分で判断するしかないのですが、こういう本を読むと自分も信じられなくなります。宗教にはオカルト的な面がありますし、科学もすべてが解明されるにはまだまだ多大な時間を要すると思います。客観的に見るとおかしいことが蔓延しているのが現代であります。宗教者のさらなる学習が求められます。

2017年9月9日土曜日

電気自動車の現状と課題

日産が新型リーフを発表しました。新型は40kWhのバッテリーを搭載しており航続距離はJC08モードで400kmとうたわれています。発売は10月2日です。JC08モードで400kmということですから、実走行でも300kmは行くと思います。いよいよ電気自動車が実用出来るようになった感じです。

世界的にも将来は電気自動車が主流になって行くでしょうが、電気だからCO2も出さないし環境にやさしいと思いがちです。確かに車はCO2を出しませんが、必要とするエネルギーは電気です。電気は発電所が生み出しているわけですから、大元は火力であったり水力であったり原子力であったりしています。火力発電所はCO2を発生していますので、電気自動車が増えれば、そこの発電量が増大するということになります。

結局は石油というエネルギーを電気に変換していると考えることが出来ます。また、電気自動車といってもガソリンを入れてエンジンを回し、それを電気に変えているものもあります。実際は変換効率の問題に行きつきます。

現状では電気自動車は売れていません。その理由は値段が高い、充電施設が少ない、低温に弱い、夜間にエアコンをつけ、ライトをつけ、ワイパーを動かすなど条件が悪いと100キロ走れないなど、課題がありすぎるからです。今は数少ない電気自動車ですが、普及すれば予想外のことが発生して来るでしょう。また、バッテリーの寿命や交換費用など情報が十分ではありません。興味はありますがまだしばらくは様子見という感じです。
 

2017年9月8日金曜日

三横綱休場に思う

四横綱時代になって上位陣の星のつぶし合いが、緊張感のある相撲をよみがえらせてくれると期待していました。蓋を開ける前の時点で三横綱の休場が決まりました。四横綱が揃って一場所をやり切ったことは無いような気がします。

相撲の醍醐味は、重量ランク制でないところです。柔道にしてもレスリングにしても現代は重量によってランクを決めています。底流はアメリカのフェアという考え方だと思います。日本人の特性として、小よく大を制すとか、柔よく剛を制すという所に拍手喝采するということがあります。

西洋ではタイマンで勝負する時には条件を一緒にしてフェアな状態で決着することを好みます。

日本人は条件づくりより、弱いものに味方するということを大切にします。ですから体調が悪くても横綱という地位を得た人に関しては、厳しい見方をします。どちらが正解というこは言えませんが、相撲取りと世間一般の方を同じ土俵で論じること自体が無駄だと思います。

四横綱のうち三横綱が休場することは、可能性としてはありますが、現実問題として想定することは今までなかったと思います。そのあたりを大切にしながら、何を見せたいのかという議論をすることは重要なことだと思いました。
 

2017年9月7日木曜日

時間外労働の歯止め

今日のクローズアップ現代で医師の労働時間の問題をやっていました。どこの業界でもそうですが、本来の業務に行くまでに様々な書類上の準備であるとか、先方の意思確認などが必要となることが増えてきて、一件落着までの時間がかかるようになりました。

医師で言えば、手術の同意書をもらったり、手術の内容を説明したり、考えられるリスクについて説明したりすることが求められるようになりました。必要なことだと思いますが、その分労働時間は増えて来ます。また、仕事の性質上、私の勤務時間は終わりましたので、途中ですがこれで帰りますというわけには行かないといいます。全く同感です。途中で帰られたら困ります。その結果、医師の勤務時間が長くなって、過労死ラインを超えることもしばしばだといいます。

また、ある病院研究所では時間外労働協定の時間が、月300時間までOKということになっているらしいです。勤務日で平均すると1日23時間労働までOKということになるそうです。まさに狂気の沙汰ですが、そうしないと回らないという病院の事情があります。一般的に主治医は1名ですが、これを2名体制にすれば仕事が分担でき、長時間の時間外労働を無くすことが出来るといいます。

ところがこのようなやり方を導入すれば、どこの病院でも経営が成り立たなくなるといいます。
これが現実です。実はお寺も同じようなことが言えます。しかしながら病院と違い家族経営ですので誰も過労死ラインを指摘してくれる人はいません。社会の目も声も届かないのです。僧侶も時間ですのでこれで帰りますということがいえない仕事だと思います。

2017年9月6日水曜日

エンディング産業展

エンディングとか終活という名のもとに、全国各地でイベントが行われています。一昨年のことですが、知り合いから終活のイベントに僧侶として出てもらえないかという誘いを受けたことがありました。仏具屋さん、葬儀屋さん、石屋さんなど葬祭業に関係がある業者が集まって展示会を開くというものでした。とりあえず検討するので、どういうコンセプトで行なうのか書いたものが欲しいと言いました。「売らんかな」のお手伝いをする気はないということを伝えました。どうやら消費をあおるイベントだったようで、その後趣意書のようなものは来ませんでした。

ところが一般社団法人お寺の未来の代表である井出さんは、東京ビッグサイトで行われたエンディング産業展2017に、全国約30名のお坊さんと一緒にブース出展をされたようです。ブースは「まいてら」の紹介です。「まいてら」とは一定の基準をクリアした寺院を、安心して任せることの出来るお寺ということで、言わば一般社団法人お寺の未来のお墨付きが付いたお寺ということです。

まいてらとして出展した目的は、「終活相談に応じることを通じ、来場する一般生活者に『お坊さんと話せてよかった』という体験と安心を提供する」というものだそうですが、実際に出店して見て、今回のエンディング産業展では、多くの生活者や業者の方々との交流を通じて、お寺やお坊さんに寄せられている期待をひしひしと感じるとともに、その期待に対して具体的に応えていく仕組みも大切だと気づかされましたと述べておられます。また、期待のままで終わってしまっては失望感につながってしまいますので、多くのお寺の連帯によって、世の中の多くの生活者に安心を提供していく具体的な取り組みが今こそ求められていると感じられたようです。
 

2017年9月5日火曜日

本願寺派の葬儀規範

先代の時代は得度を受けたと言っても、今のようにCDDVDがあるわけでもなく、作法もだんだんと自己流になって行きます。市内数ヵ寺の住職が勤め合いをしていましたので、いつの間にか因幡流の葬儀や法事が出来上がっていました。鳥取市で多数を占めていた曹洞宗や浄土宗の葬儀が一般的になり、法名ではなく戒名、三奉請ではなく四奉請が主流でした。

 現代は本願寺派の葬儀規範というものがあり、得度習礼、教師習礼でもしっかり叩き込まれますし、最低でも年に一回は山陰教区教務所主催の勤式作法を習うことが出来ます。多数の僧侶が集まってもきれいにそろえることが出来ます。日本中どこに行っても同じ葬儀・作法で勤められるようになりました。言って見れば方言が無くなり全国標準語になったようなものです。

神宮寺の高橋卓志住職は、葬儀の実践で「100人の人生があれば100通りの別れ方がある」ということで、地域の慣習と宗派の固定概念である定番の葬儀を離れ、その人だけの葬儀を作り上げておられます。そこには大変な労力や努力が隠されています。
 現状ではなかなか本願寺派の葬儀規範から離れることは出来ませんが、故人や遺族が望まれる葬儀が理想だと思います。ただやみくもに「どんな葬儀を望まれますか」と聞いても遺族が答えられるわけはないので、僧侶が一緒に話しをしながら積み上げていけばいいと思います。その手間が大切なのだと思います。

2017年9月4日月曜日

戦争を支えた者たち

寺子屋コンサートに出ていただいている佐賀の桃谷さん(法泉寺住職)から、毎月「むりようじゅ」という寺報をいただいています。今月号が404号でした。八月にいただいた403号に興味深い記事が載っていましたので抜粋してお届けします。
龍谷大学の学長をつとめておられた信楽峻麿先生は、「戦争中、それぞれの地域社会で、あの戦争を草の根で支えた人が3人いた。」とおっしやっていました。
一人は巡査さん。常に人々の言動に目を光らせ、戦争反対など政府の方針に反するものを容赦なく逮捕し弾圧した。その結果、人々は口を閉ざし、国家の言うがままになっていった。二人目が学校の校長先生。学校で、教育勅語や修身の授業を通じて、子どもたちに如何に国家・天皇のために戦うことが素晴らしいことであるかを日々叩き込んだ。それによって、多くの子どもたちが「軍国少年少女(臣民)」となっていった。三人目が寺の住職。普段からご本尊を背にしながら、お国のために戦うことがいかに大切であるかを説き、出兵する兵士に「陣中名号」を渡しながら、阿弥陀如来といつも一緒、心おきなく戦って来いと送り出した。そして戦死したものには「軍人院号法名」を授けて、その死を讃えては遺族の悲しみを喜びや誇りに変え、後に続くものを鼓舞し続けた。
この三人が、草の根で戦争を支えたからこそ、国家はあのような無謀な戦争を遂行することが出来たのです。
 

2017年9月3日日曜日

神宮寺の活動から学ぶ

朝晩はめっきり涼しくなって、半そで半ズボンが似合わなくなりました。それでも日中はまだまだ暑往復書簡さを感じます。お盆後の慌ただしさも少し落ち着き、本を手に取る時間が出来たので7月に神宮寺の高橋卓志さんからいただいた資料を読んでいます。「寺よ、変われ」は二度読み直しましたし、信濃毎日新聞社のコラムを集めた「奔僧記」、鎌田實さんとの往復書簡で綴る「生き方のコツ 死に方の選択」も買い求めて読みました。

毎回60ページにも及ぶ神宮寺の寺報「未来への遊行帳」も5冊いただきすべて読みました。特にお布施特集は考えさせられることがたくさんありました。寺は悩める人を救う所、100人の生き方があれば100通りの別れ方があって当然、お寺は生老病死すべてにかかわる所など全面的同感できるものです。経理公開など多くを実践していますが、まだお布施の目安明示は行なっていません。高橋さんに怒られそうですが、もう少し時間がかかりますが方向性は見えて来ました。過去10年間の平均を目安として提示するくらいは出来るかも知れません。

高橋さんは、イオンの葬儀販売、アマゾンのお坊さん便などにも明確な答えを出しておられます。抽象的な批判では何も変えることは出来ないでしょう。実践と経験に裏打ちされた意見の強さに惹かれるものがあります。

2017年9月2日土曜日

墓地の整理整頓



養源寺の墓地は狭いこともあって、ぎゅうぎゅうに墓が建っていました。草取りをするのも大変で、昔は業者さんを頼んで三人がかりで二日間かかっていました。平成23年に納骨施設安穏堂が出来たこともあり、10年以上お参りの無かった墓について公告して、安穏堂へと改葬致しました。その数20基になります。その後も数基づつ改葬が進み、その跡はバラスが敷かれていました。

バラスを敷くと見た目はきれいですが、数か月経つと草が生えて来ます。石の間から生えるので草取りが大変です。毎年5月に護持会で墓地の草取りをするのですが、何とか草が生えないようにならないかと考えました。除草剤は撒きたくないですし、コンクリートやアスファルトは趣が無くなるのと、水はけが悪くなり夏は輻射熱で暑くあります。総代さんの提案で「がんこまさ」を敷くことにしました。作業は比較的簡単です。草を刈って下地を均します。その上にがんこまさを均一に敷き詰めます。厚さは2センチくらいあれば十分です。その上からジョロで水をかけます。その上から鏝で押さえて空気を抜きます。表面が乾いたら歩いても大丈夫です。これにより浸透性がある路面が出来上がります。しっかり押さえてあれば草は生えませんが、苔は生えることがあります。苔は石にでも生えますのでこれは容認するしかないですね。

 

2017年9月1日金曜日

大須賀さんとの二晩



 いつも寺子屋コンサートでお世話になっている大須賀ひできさんが二日間門徒会館に泊まられました。米子公演と岡山公演の間に時間が空いたということで、通り道の鳥取市へおいでになりました。こちらとしては二人でゆっくり酒が飲めるので、願ったり叶ったりです。

米子公演の翌日は鳥取に来る前に反対方向の足立美術館に行かれたそうです。初めてだったということで、大変感激しておられました。足立美術館は、いつ行っても感動させられます。手をかけて高水準を保っておられるのがよくわかります。山陰の誇りですね。

最初の夜は近くの料理屋に行き、白いかの刺身、天婦羅や鰻を楽しみました。ここのお通しは、焼き鳥、だし巻き、煮貝、おしんこがセットになっていて、これだけで飲めそうな雰囲気です。二日目は、朝7時から墓地の整地作業を手伝っていただきました。初体験で良い思い出になったようです。そのあと海が見たいということで、東浜海岸に行かれ、帰りは岩井温泉でゆっくりお風呂に入られました。入湯料310円は安いと言っておられました。

夜は弥生町に出て、のどぐろの塩焼きや牛筋煮込みなどをいただきました。初日二日目とも小さな店で、注文を受けてから作るということで少し時間はかかりますが、味は抜群です。最近は賑やかな店より静かな店、大きな店より小さな店というように、好みが変わりました。これも年のせいでしょうか。今朝は早くから駐車場でスケッチされていましたので、いつものスケッチブックかなと思っていたのですが、養源寺を描いた絵はがきをいただきました。なかなか味があっていい雰囲気です。

10月9日の体育の日には、寺子屋コンサート出演でお見えになります。また、おいしい酒を飲みたいですね。