2017年8月31日木曜日

マダニの脅威

今日で8月も終わります。これからは犬の散歩も少しはやりやすくなるのでしょうね。犬は草むらを好んで歩きますし、うんちやおしっこも草むらを探します。その時心配なのがマダニによる感染症です。マダニによる感染症は、重症熱性血小板減少症候群略してSFTSと言いまして、マダニを媒介して犬や猫が感染し、そこから人間に感染します。

人間に感染すると発熱やおう吐、下痢などの症状が現れ、重症の場合は、出血が止まらなくなったり、腎臓の機能が低下したりして死亡することもあります。先月下旬までに280人が感染、このうちおよそ2割にあたる58人が死亡しています。

もともと、マダニは野山に多く生息して、シカやイノシシなどの野生動物の血を吸って生きていますが、その体や毛についていたマダニが、都市部の畑や公園などにも広がり、犬や猫などにつくケースが出てきたと考えられるそうです。我が家の犬も市街地の真ん中でマダニがついていました。かなり大きくなっていましたので、だいぶん血を吸っていたと思います。駆除はかなり困難で、無理に引きはがすと噛みついたあごの部分が残ることがありますので、駆除は獣医師に頼んだ方が良いと思います。

素手でマダニを駆除したときに傷口から感染したり、ペットにかまれて感染したりすることもあります。ペットの体調を管理し、散歩の後は目の細かいブラシでブラッシングするなどして観察することが大切です。

2017年8月30日水曜日

これからの夢

お寺の活動で弱い部分に、子どもを対象とした催しや、子どもを対象とした仏教に親しむ活動が上げられます。必ずしも成果をあげる必要はないと思いますが、子どものころにお寺へ行ったという体験があるのとないのとでは、大人になったときのお寺の敷居の高さが変わります。そういう意味で、子どもがお寺に来る機会をつくることは大切なことだと思います。

自分が人形劇で育ったということから、お寺で人形劇をしたいという気持ちが強くあります。出来ればいつでも人形劇が出来る環境を作りたいと思っています。合わせていつでも子どもの読み聞かせや、紙芝居が出来る場所が欲しいと願っています。

実現できるかどうか分かりませんが、そんな建物を造るのが夢です。形としては、読書ホールのあるお寺こども図書館を作り、本の読み聞かせや紙芝居、人形劇の上演も可能というような建物です。昔からお寺には経蔵というものがあり、仏教図書館としての役割を果たしていました。現代版経蔵の役割りを持った図書館をつくるというのはどうでしょう。子供だけでなく、大人も仏教書に触れる場を提供出来たらいいと思います。少なくとも9時~5時くらいまで開けておきたいので、人が要ります。でも人件費を払う余裕はないので、門徒の皆さんのボランティアで運営するというのはどうでしょうか。

まだ空想の段階ですので、具体的なものがあるわけではありません。一緒に考えて見たい人はいませんか? 

2017年8月29日火曜日

北朝鮮の本心は?

北朝鮮は今日午前5時57分ごろ、平壌(Pyongyang)近郊の順安(スナン、Sunan)から中距離弾道ミサイルを発射しました。ミサイルは東へ飛行し、日本上空を通過しました。ミサイルは約2700キロ飛行し、最大高度は約550キロだったということです。

グアム予告後、初めてのミサイル発射でした。通常の角度で発射されたそうですので、グアム予告と関係あるかも知れません。NHKは午前中関連報道一色でした。騒ぎすぎという感がしないでもありませんが、一歩間違えば日本に被害が及ぶ可能性がありますので、止むを得ない事でしょうか。

報道番組ではいろいろな解説をしていますが、全て憶測に過ぎません。本当のところは金正恩に聞いてみないと分かりません。ただ感じられるのは、むやみやたらに発射しているのではないということです。実験と威嚇を兼ねてやっているのは間違いないでしょう。
戦争というものはやろうとしてやるものではなく、何かの手違いや、予想を超えた出来事により起こるものだと思います。人間というものは聞き間違いや言い間違いなどのミスをするものですから、これからの米朝関係がどうなるかは分かりません。世界中が絶対戦争は起こさないという姿勢で臨まない限り、一触即発の可能性は残ります。明日以降の各国の対応が注目されます。

2017年8月28日月曜日

周年事業の準備大詰

このところ気候が安定して来ました。7月から8月上旬までは暑い日が続いていたのですが、盆前に台風が来てからは、曇天が続き、お盆も涼しく過ごすことが出来ました。最近になってまた、8月らしい天気が戻って来ました。こうしてみると台風の影響は2週間ほどあったことになります。

まだ先だと思っていたライオンズクラブの60周年まで、あと20日ほどになりました。これからが重要です。私は記念誌や出席者の名札、席札、お土産に付ける名札シールなどを担当しています。席札はホテルでも作れますということでしたが、バラバラで作ると、それぞれに対して間違いがないかのチェック作業が必要となります。各種名札や席次表、席札などは同じ名簿から展開することで、確認作業が不要になります。最初の名簿さえエクセルでしっかり作って置けば、ワードなどを使って差し込み印刷することで各種名札や席次表、席札などを間違いなく簡単に作ることが出来ます。

今回は、祝賀会部門、式典部門、総務部門など分担分けしていますが、作業が重複する部分もありますので、時には一堂に会して連絡調整をすることが必要です。会社で言うと営業部門と総務部門の折り合いがうまくついていれば、業績が伸びるようなものです。そこがうまく行かないと足の引っ張り合いになります。明日が各部署が集まっての打ち合わせとなります。それぞれの進行具合も心配ですが、最後の二週間が成功させるかどうかのカギになりそうです。
 

2017年8月27日日曜日

千の風になって

今日は、三回忌の法要を二つお勤めしました。私のところはほとんどの法要に正信念仏偈をお勤めします。そしてそのあと法話をします。場合によってはホワイトボードを使って本格的な法話をすることもあります。それは参拝者の雰囲気を見て適宜に行ないます。

今日は浄土真宗の教義(往相回向還相回向)について話しをし、そのあと「千の風になって」を流しました。如来様の姿は色もにおいもなく、まさに形がないと言われます。風も光も本質的な形がありません。イメージ的には千の風になってで歌われている歌詞に近いものがありそうです。

法話の後の歌が良かったのか悪かったのかは分かりませんが、親族は一同に涙を流しておられました。歌の力はすごいと思いました。安直に歌を流してはいけないとも思いました。もし、千の風が浄土真宗の教義だと思われると大変な間違いです。法話が直接いのちに触れることは稀有ですが、歌はいつでもどこでも直接こころに響きます。

浄土に往ったいのちと千の風とは違います。ただ私を教え導いて下さる存在があるということと、人間は死んでもお終いではないという所は同じだと思いました。新しい法話のスタイルを目指して勉強したいと思います。
 

2017年8月26日土曜日

若婦人研修会本番


 

鳥取因幡組の仏教婦人会連盟主催の若婦人研修会が当山で開かれました。ご講師は島根県大田西組で副組長うぃしておられる浄善寺の柳井宗生さんです。今年還暦を迎えられたとのことでした。講題は「深く因果の道理を弁える」というものでした。弁えるという文字が読めなくて、ネットの助けを借りました。わきまえるという文字でした。

柳井さんの住んでおられるところは標高300メートルということでした。鳥取市で言うと久松山より高いですね。昔は賑やかだったようですが、今は過疎にさらされているようです。こればかりは一住職の努力では如何ともし難いですね。

お話しは声も明瞭で、とても分かりやすく良いお話しでした。ご讃題は「『けいこは春秋を識らず』というがごとし。この虫あに朱陽の節をしらんや。知るものこれをいうのみ」曇鸞大師

けいことは虫偏に恵と虫偏に古という字を書きますが、セミのことです。

セミは7年土中を過ごし、地上に出て蛹になり羽化して成虫になりますが、成虫でのいのちはわずか一週間です。曇鸞大師はセミを笑うなかれ、わたくしも自分の事ばかり考えて、周りのことは何一つ知らない。これではセミと全く同じではないかとおっしゃっています。気が付くと付かないでは大きな違いです。分からない也にも未知に挑んでいく姿勢が大切なようです。
 

2017年8月25日金曜日

仏教若婦人研修会の準備

明日当山で若婦人の研修会があります。若婦人ということで、若干人数が少なめの55名参加です。婦人会の研修会は100名集まることもありますので、受け入れが大変です。最近は法事、通夜、葬儀ともお参りの人数が少なくなったので、お寺が狭いと感じることは無くなりました。

本堂での55名の研修となると、普段と同じレイアウトではいけませんし、音響の準備やマイクのセッティングも必要となります。使用する音楽は「真宗宗歌」「アソカの園」「恩徳讃」の3曲です。昔はカセットやCDを操作するところに人が必要でしたが、今はブルートゥースが使えますので、離れたところからiPhoneで操作します。ブルートゥースのスピーカーも随分小型になって音質が良くなりましたので、コード付きのスピーカーと比べても遜色ありません。何よりタイミングぴったりで音出しが出来るのが素晴らしいです。

普段から掃除が行き届いていればいいのですが、レイアウトを変えるとゴミが出て来ます。そのためちょっとした大掃除になりました。研修会がなければこういう掃除や、中庭の草取りもしません。たまに大きな催しがあるのも良いものです。今回は前日が空いていましたので、準備がしっかり出来ましたが、いつ葬儀が入るか分かりません。余裕を持った日程でやりたいものです。

2017年8月24日木曜日

ファイルのバックアップは

ファイルを仕舞っておく方法はいくつもあります。代表的なのはパソコンのハードディスクに直接残す方法ですが、パソコンを買い替えたり、トラブった場合に困ります。簡単にファイルを移せるということで便利なのがSDカードやUSBに残しておく方法です。ただ動画や大量の写真になると容量が不足するので、外付けハードディスクに保存している人も多いと思います。

私も500G2台と1Tを1台持っています。主にお寺の関係のバックアップと写真を保存しています。ただ、SDカード、USB、外付けハードディスクのどれも永久に保存できるわけではありません。全てに寿命があります。現段階でお勧めできるのは、二つの違う媒体に保存して置くことです。二つが同時に壊れることはないと考えてもいいほどの確率ですので、片方が壊れたらまた新しくバックアップすれば済みます。

最近増えているバックアップ先として、ネット上のストレージがあります。ドロップボックスやワンドライブなどmネットを介して外国のサーバーに保存するというものです。情報漏洩という面ではリスクが伴いますし、無料で使えるものは突然サービスが終了することもあります。おすすめは、オフラインでも使えるようにこちらが使っている機器にもファイルを残すことです。オフライン設定は簡単に出来ますので、それぞれのマニュアルを見て下さい。同期もしてくれますので、常に最新のファイルが使えます。出来れば無料のものより少し費用がかかるものがお薦めです。自分でバックアップするより、確実だと思います。

2017年8月23日水曜日

花ガラの始末

墓地の管理のうち結構大変なのが花ガラの整理です。お墓に一斉に花が供えられるのは、お彼岸とお盆ですが、お盆は真夏ですので三日と花が持たず、ほって置くと水が腐り悪臭を放ちますし、景観が悪くなりますので、お盆が住んで一週間くらいのこの時期に花ガラを回収します。天気のいい日を選んで、朝のうちに花立から抜いて、縛ってある輪ゴムを外して天日にさらします。夕方になると干からびていますので、それを半分に切断しながらゴミ袋に入れて行きます。当山の墓は百基足らずですので、供花はそんなに多くありませんが、それでも二時間くらいかかります。120Lのゴミ袋三杯です。

原則は花ガラは各自がお持ち帰りいただくことになっていますが、枯れた花が長期間放置されていることもあります。見た感じも良くありませんのでお寺で回収するようにしています。最終的な回収は環境事業公社さんにお願いしています。

当山の場合は、護持会費の中から墓地管理のための費用をいただいています。若いころは父の姿を見て、もっと効率的にやればいいなどと思っていましたが、自分が手をかけることで墓参りとはどういうことなのかということが分かり、墓参りの人の気持ちが分かるものです。効率第一からは何も生まれません。
 

2017年8月22日火曜日

歌は世に連れ、世は歌に連れ

ある資料を作るため、過去60年間の年代別の和製ヒット曲を調べて見ました。10年ごとに見ても昭和32年美空ひばりの港町十三番地、フランク永井の有楽町で逢いましょうに始まり、昭和42年ブルーコメッツのブルーシャトウ、フォークルの帰ってきたヨッパライ、昭和52年森田公一とトップギャランの青春時代、沢田研二の勝手にしやがれ、昭和62年命くれない、雪国と続きます。平成に入っても、平成2年おどるポンポコリン、浪漫飛行、平成12年TUNAMI、桜坂と続きます。

歌手も変われば演歌からポップス、ニューミュージック、フォークソングと様々です。そしてその歌を聞くことによって古き時代が思い出されます。なぜヒットしたのかということも、解明できるような気がします。再生ソースもレコード、カセット、CDと変遷を遂げており、音楽番組もたくさんありました。

ところがそれが激変するのが、平成22年です。売上1位と2位はAKB48でベストテン中4曲がAKB48となっています。平成23年は1位から5位までがAKB48で独占です。平成24年も同じく5位までAKB48が独占です。平成25年は1位から4位までがAKB48でベストテンにはSKE48NMB48が3曲入っています。平成26年もAKB48が5位まで独占、平成27年はそれに乃木坂46が加わり9曲がベストテン入りです。それもCDに換算するとどれも100万枚以上の売り上げといいますから驚きです。

この7、8年の動きを見ていますと歌は世に連れ、世は歌に連れということは無くなりました。この現象がいつまで続くのか分かりませんが、残念なことであるように感じました。

2017年8月21日月曜日

企業の顧客情報流失でカードが使用不能に

企業の顧客リストが流出したというニュースが時折流れますが、その結果どういうことが起こるかは案外知られていません。私はネットショッピングをすることがあるため、大手系列のネットショップにはカード情報を登録することがあります。過去セゾン系のネットショップでカード情報が流出した可能性があるという連絡が来ました。そしてこちらが頼んでもいないのに、二次被害を防ぐためカードの利用を停止しましたという連絡が重ねて来ました。

いくつかの支払いをそのカードでするようにしていましたので、カードを改めて作り直し、覚えているところにはカードの変更届を出しました。全ての契約を覚えているわけではないので、まあ引き落としが出来なければそれから対応すればいいと思っていました。ところがETCカードなど1年に一回引き落としされるものの存在を忘れていたり、たまたまホテルの宿泊にカードを使っていたりで、結構引き落とし不能の連絡が来ました。中には担当者から直接電話があったものもありました。「引き落としが出来なかったのは初めてですね。」と言われたこともありました。

こちらの不注意で引き落とし出来なかったわけではないのですが、そういう後始末は全部自分でやらなければなりませんので、カード取引の履歴はきちんと残しておいた方が良いと思いました。

ネットニュースで、盗難などにより詐欺に使われる可能性がある口座が凍結され、同じ名義の口座もすべて凍結されたため、使える口座がなくて年金や給与がもらえないという訴えを聞き、過去の出来事を思い出しました。
 

2017年8月20日日曜日

犯罪者を減らす効果的な方法

ちくま新書から出されている「入門犯罪心理学」原田隆之著を読みました。分かりやすく書いてある240ページほどの本ですから2時間ほどあれば読めます。犯罪者に身を落とす人はさぞかし特殊な思考や認知の持ち主だろうかと思ったのですが、全く違っていました。

テレビのワイドショーや芸能ニュースでは、犯罪に至った背景などを興味深く伝えますが、本来育った環境も性格も生い立ちも人それぞれですので、パターン化して考えることは無理なようです。

冒頭にあげられた事件として、池田小学校を襲撃した宅間守の凶行、次に秋葉原で車両による無差別殺人を犯した加藤智大の事件が取り上げられ、背景、生い立ちなどについて詳しく書かれています。また、その等質性、異質性について挙げながら、凶悪な無差別大量殺人としてひとくくりには出来ないと述べられています。
まず、犯罪を減らすための方策ですが、厳罰化による効果は犯罪の内容によって大きく変わるようです。ほとんど効果がないと言われているのが、薬物依存による犯罪や常習性の性犯罪のようです。これらはむしろ治療によって改善させる方向を目指した方が良いようです。そして日本でも早く新しい犯罪心理学を導入すべきであると言っています。エビデンスを積み重ね、自己欲望抑止力を高める方法を発見することが一番の早道のようです。

2017年8月19日土曜日

墓じまいの相談

門徒さん以外の方からの電話相談でした。墓じまいをしたいということでしたが、なるべく費用を安く上げたいので、合葬してもらえるだろうかということでした。当山には合葬墓は現在ありませんが、納骨堂の地階に混納骨でもいいという方のための納骨所があります。今はまだ余裕があるので、納骨容器単位で並べていますが、将来は合葬しなければならなくなると思います。

お話しを聞いてみるとお墓には三つのお骨が納まっているそうです。それをすべて合葬したいということでした。納骨堂にも様々なタイプがあって、一体ごとに費用がかかるものもあります。三体ということでしたらそういうタイプは向いていないと思います。納骨容器の大きさにもよりますが、家族で納骨できるタイプのものを選んだ方が結果的には費用が少なくなります。

また、ご先祖だけでなく自分たちの入るところも考えれば家として利用できるほうがいいと思います。永代供養については望まないということでしたが、永代供養という言葉が独り歩きして、永代供養を頼むと莫大なお布施がいると思われている方もあるようです。永代供養もお寺によっていろんな考え方がありますので、お寺を実際に訪ねてしっかり聞いたほうが良いでしょう。相談や見学に費用はかかりませんので。
 

2017年8月18日金曜日

鳥取LC60周年間近に

鳥取ライオンズクラブがライオンズクラブ国際協会から認証されて60年を迎えます。認証は昭和32年のことです。戦争が終わって12年経つ頃ですから、日本再建が軌道に乗り出した頃です。歴史的に見ると、日本には勝ち目のない戦争でした。近代の戦争は最終的に財力で決まります。局面的に有利に立つことがあっても、最後は軍事力、すなわち経済力です。お金さえあれば、いくらでも軍力が増強出来ます。アメリカとの財力差は数十倍あったと言われます。
戦争が終わってからの日本の復興は目を見張るものがあります。島国ということも影響して、国民の一体感は普段から醸造されているようです。みんなで我慢し、みんなで乗り越えました。日本のライオンズクラブは、そんな時期に生まれました。鳥取ライオンズクラブは、日本で41番目に生まれたクラブです。この60年間の歴史を紐解けば、先人たちの懸命な努力の跡が見られます。仲間との連帯感を持って、正しく楽しく過ごしたいという気持ちが伝わって来ます。この鳥取の田舎にも先人たちの社会貢献活動が数多く残っています。
誇りに思うと同時に、この伝統を受け継ぎ、次世代へつないでいかなくてはいけないと思います。記念式典&祝賀会まであと一か月を切りました。いい節目としたいものです。
 
 

2017年8月17日木曜日

お寺の退職金制度

今日とある寺院の総代さんが相談に来られました。どうやら住職や坊守などお寺の専従者に対する退職金制度を作りたいということでした。一般の企業であれば、定年まで勤めればそれなりの退職金がありますが、お寺にはあまり整備されていないようです。

お寺は法人という名前はついていますが、実態は家族経営の事業と一緒で、ほとんどが住職と坊守で賄われています。自分で自分の退職金規程を作ることはなかなか出来ませんので、総代さんや護持会の役員さんが中心になって作って欲しいものです。

寺族と言えども退職は必然的にやって来ます。次世代が血脈であれば前住職は自分の親ですから、それなりに考えてくれるでしょうが、新しい寺族が引きつぐことになれば自分たちの生活で精一杯になり、考える余裕がないかも知れません。しかし、退職後も安心して生活できるだけの資力がなければ困ります。そのために元気なうちに退職金規程を作って置くことが必要です。
現状でまとまった現預金がなくとも、制度だけは作って置かなければいざというとき困ることになります。一時金として支払うことが出来なくとも、分割で月々払うことも可能です。これからますます長寿社会になりますので、大切な課題となっていくと思われます。

2017年8月16日水曜日

現実は意識が作り出している幻覚

私たちは五感を使って現実を感じていますが、実はそれら全部、意識が作り出している幻覚であると言い切った方がおられます。
英・サセックス大学の神経科学部教授であるアニル・セス氏は、この春にカナダ・バンクーバーで催された「TED 2017」の壇上で、今なおサイエンスにとっての難題である人間の「意識」の問題を深く掘り下げています。「私たちの脳の小さな生物機械である数十億のニューロンが織り成す活動――それこそが意識を生み出しています。では、意識はどのように引き起こされているのでしょうか? この謎に挑むことはとても重要です。この答えがない限りは、世界もなければ自分も存在せず、何もないことになりますから」
分かったような分からない言葉ですが、見えているはずなのに見えなかったり、聞こえているはずなのに聞こえないということは、日常ではよく経験します。自分に必要なモノでない場合は、無視してしまうことがありますが、これが意識しているかいないかの脳の働きによるものであることは、なんとなく理解出来ます。
映画マトリックスの世界でも、同じようなことが再現されていましたし、仏教の諸法無我も同じようなことを言おうとしているのかも知れません。また、親鸞聖人の「この世は、そらごと、たわごと」という言葉もそうかも知れません。
セス氏によれば意識が見ている世界は“幻覚”でもあるといいます。意識とは「脳が予期したものの総体」、つまり知覚によって取り込まれた情報を用いて脳はさまざまな予測を行い、その数々の予測によって“現実”が形成されていると説明しています。そう考えると我々は、自分の脳が見たいものを見て、聞きたい音を聴いていることになるわけです。
また、セス氏は次のようにも言っています。「個々人の意識はこの広大な宇宙意識のわずかな一部分を占めているにすぎない」人間以外の生物も、すべてが宇宙意識の構成要素となっているといいます。宇宙と個人の意識のどちらが主従ということもなく、あくまでも宇宙の構成要素であり、その意味で死を恐れる必要はまったくないと力説しています。たとえ生物学的な死が訪れようと、すでに我々は宇宙の一部分であることに変わりはないからということです。まさに宗教ですね。
 

2017年8月15日火曜日

お盆の精霊送り



 
鳥取市仏教会主催の精霊送りに参加しました。午後3時から受付を始めています。主に祖先の供養と共に、家庭で仏事に使った可燃物の引き取り、万灯による仏送りの行事を行います。お供え物などを捨てる時に同梱する供養札を渡すなど、浄土真宗の教義からいうと外れていることもありますが、風習として受け止め、拘らないことにしています。自分が勤める時や、法話する時は教義から外れないよう注意を払います。

鳥取市仏教会に所属する寺院のうち半数以上が参加されますが、浄土真宗からの参加は私一人です。昭和30年代から始まっている千代川の風物詩とも言えるものです。昔はお供え物や飾り物、位牌や塔婆などいろんなものを持ち込んで一ヶ所でお焚き上げしていました。環境に配慮するようになった現在はお焚き上げは禁止となり、仏事関連可燃物の引き取りだけ行っています。
一時は千代河原から市内の袋川に代わったこともありましたが、4年ほど前から復活しています。全国でも珍しい行事だと思いますので、いつまでも続いて欲しいものです。


2017年8月14日月曜日

日本版GPSの精度

GPSは、もともとアメリカが軍事用に開発したシステムで、地球全体を31機の衛星でカバーしています。衛星からの電波を受け取ることで位置を特定するのですが、その途中で高い建物に遮られたり、大気の層の影響で電波が乱れたりして誤差が出ることがあります。

現代はスマートフォンで現在地が分かりますが、衛星と情報をやりとりするには時間がかかります。カーナビや地図アプリを利用していて現在地が表示されないとストレスになります。そこで待ち時間を短縮するために利用されるのがWi-FiやBluetooth、モバイルネットワークとの併用です。バッテリーの消耗は早くなりますが、待ち時間が短くなります。

盆の宅参りをしていても、新しい住宅街や新しい道路に出くわすと、頭に入っている情報と違うため迷うことがあります。一度迷い始めると東西南北の位置関係も分からなくなり、約束した時間に遅れそうになることもあります。そんな時にスマホのカーナビが役に立ちます。地図が頻繁に更新されていますので、住所さえきちんと登録すれば家の前まで連れて行ってくれます。たまに道路がずれることがありますが、走っているうちに修正されます。これがなければお寺に電話して住宅地図を探してもらうことになり、時間がかかってしまう所です。

便利なGPSですが、この度日本が打ち上げる『みちびき』は、日本からオーストラリア上空にかけて周回し、必ず1機以上が日本のほぼ真上に留まることで、電波を受けやすくなります。さらに、大気の層の影響を修正する機能もあるため、より正確な位置情報を得ることができるんです。現在のGPSが最大10メートルの誤差があるのに対し、日本版GPSの誤差は数センチと言われています。
そのため、無人トラクターなど農業機械の自動化、ドローンによる荷物の自動配達、視覚障碍者の誘導など多方面での活用が可能になります。日本はこれを海外にも売り込む予定ですが、ライバルの中国が一歩先んじているのが気になるところです。

2017年8月13日日曜日

お盆の宅参りは修行です

お盆の初日です。一番早いお宅は朝6時にお勤めを始めます。新しく門徒になられた方は驚かれますが、ずっと昔から続いてきたことですので、迎えるご門徒さんにとっては、当たり前になっています。やはり朝早いと涼しくて気持ちいいです。遠いところから市内に向かって帰って来るというルートですが、街中は一番最後になります。仏間をギンギンに冷やしていただいているお宅もありますので、涼しかったり暑かったりで、汗もびっくりしています。

一時間に三軒から四軒のペースですから、10時間かけても40軒がギリギリです。後住と手分けをしなければ回り切れません。迎えるご門徒さんも慣れたもので、お茶を無理強いされるところはありません。案外熱いお茶が疲れなおしに効果的だったりします。残るはあと二日間です。お盆が三日間で本当に良かったと思います。明日が終わればあと一日ということで、また元気が出ます。

今年は13日夕方からシャンシャン祭りがあって、交通規制のため周辺の幹線道路が大変混みあい、予定通りの時間で回ることが出来ませんでした。明日も午後から交通規制です。市内のお寺さんは車の出し入れや墓参りに支障をきたしたことでしょう。盆中に二日も祭りをするのは考えていただきたいものです。
 

2017年8月12日土曜日

田舎の風物詩

いよいよ明日からお盆の本番です。一年で一番暑いときと言われるのですが、台風5号が通り過ぎた後、雨や曇りの日が続いています。今夜は24℃と熱帯夜から脱出しました。この涼しさは盆周りをする身にはありがたいのですが、日照不足になりはしないかと心配です。

どうも昨年同様南の高気圧の勢力が弱いようです。鳥取の祭りであるしゃんしゃん祭りは、雨ごいの踊りですから、雨も仕方ないのですが暑いほうが夏らしくていいです。子供のころから若桜街道の土曜夜市は街の風物詩だったのですが、今年から無くなりました。わずかに残っているのは駅よりの本通りで行なわれている土曜夜市だけで、ホコ天もわずかしか無くなりました。やはり少子化が影響しているのでしょうか。

職人町角の丸福コーヒー店も鳥取の風物詩だったのですが、後を引き継いだ鶴田屋さんも営業が木金土日だけとなりましたので、寂しい限りです。子供のころからずっとあったものが無くなって行くのは寂しいものです。東京だけが人口増で、地方はみんな人口減ですと、地方の風物詩がどんどんなくなります。人が減るということは今まで保てたものが保てなくなるということです。

現状では人口減は避けられないことですが、日本も思い切った政策転換をして、若者が希望を持って生きられるような社会にして行かなければいけません。医療・介護の見直しが急がれます。
 

2017年8月11日金曜日

初盆の一日

今日は朝から夕方まで初盆のお勤めをしました。初盆ですと親類が全部集まり、にぎやかに勤められます。初盆というのは、四十九日の法要後初めて迎えるお盆を言います。ですから昨年の七月ごろから今年の七月ごろに亡くなられたかたがおられるお宅にお参りします。初盆は黒い衣ではなく色衣を用いますし、正信念仏偈を称えますので1時間に1軒が限界です。今までは、お盆の直前の土日などにお願いしていたのですが、山の日が出来てから11日に勤めるようになりました。

山の日は当初8月12日という意見もあったようですが、日航ジャンボ機が御巣鷹山の峰に墜落した日であり、避けられたようです。

浄土真宗のお盆は、迎え火を焚いたり、精霊棚にナスやキュウリでつくった馬や牛を飾ることはないのですが、これは教義によるためです。「この世の縁が付き合た時に、浄土に生まれて仏となり、この世に還って人々を教化する」という教えですので、24時間いつでもこの世に自由に還って来れるのです。そして私たちを教え導いて下さるのです。ですからお盆だけ還って来られるということはないので、迎え火とかr送り火は致しません。

千の風になってという歌がありますが、風になったり、光になったり、雪になったり、星になったりしていますが、イメージ的にはそんな感じでしょうか。私たちにはわかりませんが、常におそばにいて下さる存在なのです。
13日からの三日間が本番です。体調管理を万全にして臨みたいと思います。

2017年8月10日木曜日

頭に血が昇る

相手の一言でカッとなったり、頭に血が昇ったりするのは誰にでもあることですが、その時間は40秒ということらしいです。その40秒間に判断を下したり、行動するのを抑えることが出来れば、「ついカッとなって」ということは避けられます。この40秒間をどういうふうにしてやり過ごすかということが大切となります。怒りの感情をもったままだと凶器のような言葉を発したり、暴力をふるったりするようなことになり、後で後悔することになります。

では、どうすればいいのかということになりますが、これは自分の間合いを取り戻すということに尽きると思います。いわばタイミングをずらして、まともにぶつかり合うのを避けるということです。相撲の立ち合いを見ていいればよく分かりますが、体がぶつかる前に気持ちがぶつからなければ立ち合いは成立しません。人の気持ちというのはそれくらい微妙なものなのですが、カッとなった場合は微妙な間合いでは収まりません。

具体的には「目をつむって深呼吸する」「後ろを向いて顔のストレッチをする」「水を1杯飲む」 「トイレに行く」など、体を使って息を整えるのがいいと思います。この間合いを入れるだけで怒りがスーと収まって行くのが分かります。そして冷静になったところで、怒りの内容を言葉で相手に伝えることが大切です。「そういう言い方はやめて欲しい。心がすごく傷つく」「あなたの理解は、誤解に基づいているので、こちらの言い分を聞いて欲しい」などと普通の言葉で相手に伝えることです。
言葉を飲み込んで我慢すると、怒りの感情は「うらみ」「つらみ」となって心に残りますから、なんの解決にもなりません。

2017年8月9日水曜日

AIは忖度しない

AIの進化はとどまることを知りませんが、人間と会話するロボットはおなじみです。Iphoneのsiriやgooglenowは有名で、人との会話を楽しめます。基本的にコンピュータに入っている情報から、最も答えに近いものを探し出して回答しますが、情報をフラットに検索しますので、偏った答えは出て来ません。分からないことは分からないと言いますが、コンピュータに性別を聞いたりすると、変わった答え方をする場合があります。やってみると面白いものです。

中国のIT企業テンセントでは、今年からネット上で人工知能と会話できるサービスを開始していました。人工知能のキャラクターに話しかけると、様々な会話が出来ます。香港メディアが報じたところによりますと、この人工知能は「中国共産党万歳」という書き込みに対して「こんなに腐敗している政治に万歳するの?」と反論したそうです。習近平国家主席が提唱している「中国の夢」というキャッチフレーズに対しても「それはアメリカに移住することだ」と回答しました。この話しはネット上で拡散し、騒ぎが大きくなったことからサービスを停止しています。

近い将来報道がAIに取って代わられるということになった場合、日本の財政問題や年金制度の未来、政治家のスキャンダルなど、一切忖度なしに記事を書くようになると、大問題となる可能性があります。先送りしていた問題が白日にさらされて、政府が追及されるというようなことが起こるかも知れません。政府は忖度するAIを開発するしかないのでしょうか。
 

2017年8月8日火曜日

宗勢基本調査報告書

5年ごとに行なわれている浄土真宗本願寺派の宗勢基本調査報告書が届きました。A4版で265ページという分厚いものです。今回の特長は、教区ごとの集計や分析が全項目に亘って出来ているということです。コンピュータやソフトも相当進化していますので、クロス集計なども可能になったのでしょう。

アンケート配布数が10,207通で回収が6,952通ということですから前回より随分上がっています。これを正確に一つひとつ入力する作業は大変な労力だったと思います。これを細かく分析すれば、現状が浮かび上がると思いますが、それをもとに的確な政策を作りあげることは極めて困難な作業です。特に寺院間における門徒数、経済面などの格差は極端なものがあります。それらを平均数値化して見ても、何の解決策も出てこないと思います。今回もアンケートだけでなく対面調査もされたようですが、実態を聞かなければ現実は見えてこないと思います。

門徒戸数三区分によれば、50戸未満30.2%、50戸~200戸未満41.4%、200戸以上28.5%であるのに対し、年収面三区分では300万円未満44.8%、300万円~600万円未満18.8%、600万円以上36.4%となっており、単純な相関関係は認められない結果になっています。
また、将来的に合併を考えている寺院は802ヵ寺、解散を考えているのが413ヵ寺となっており、深刻な状況になっている寺院が増えていることを示しています。人口減による寺院の消滅は予測されているとはいえ、現実問題として具体策が出て来ないところにも問題があります。

2017年8月7日月曜日

北朝鮮の反発

北朝鮮は、国連安全保障理事会が採択した制裁決議について「わが国の主権に対する乱暴な侵害で全面的に排撃する」と非難し「断固たる正義の行動」を取ると表明しました。さらに北朝鮮は、「米国の極悪な犯罪の代価を千倍、百倍で決算する」と決議採択を主導した米国を威嚇し、「米国に感謝された国も責任を免れられない」として、決議採択に賛成した中国とロシアも名指しは避けつつ批判しました。さらに「米国がわれわれを圧殺する無謀な試みをやめなければ、最後の手段も辞さない」としています。核開発を止める気は全く無いようで、軍事衝突も辞さない構えです。

今回の安保理で採択した決議の骨子は、北朝鮮の中心的な外貨稼ぎの品目である石炭および水産物の輸出禁止です。この中で石炭は北朝鮮の全体輸出の割合が40%に迫るほど、重要な品目です。今回の制裁で北朝鮮石炭の全面禁輸が成功裏に行われれば、金正恩政権の資金源を断ち切ることに大きな役割を果たすと考えられます。

しかし問題が全くないわけではありません。採択した内容を中国もロシアも含め、参加した国が採決通り履行することが肝心です。過去の例を見ると、しり抜けになったこともあるようです。決めても守らなければなにもなりません。子供でも分かるようなことですが、国際間では結構難しいことのようです。
 

2017年8月6日日曜日

森本一夫の昭和絵記



8月4日から8日まで行われている森本一夫さんが書き残したノートを元にしたギャラリーそらで開催されている「昭和絵記」にいってきました。年代順にズラッと並べてありましたので分かりやすかったです。実はこの展覧会を企画運営したのは、坊守の従兄弟姉妹でした。姉弟で何度も協議し、納得いく線で開催したのが今回の展覧会ということでした。

私が知り合ったとき一夫さんは鳥取大丸の宣伝部長でした。私もサラリーマン時代広報宣伝を担当していたことがあり、知り合ってからは話しがあい、口角泡を飛ばして宣伝論を語り合っていたものでした。違うのは実戦部隊のたたき上げということと、知識だけで固めた宣伝担当ということだけでしたが、実戦部隊に敵うことは何もありません。見事に論破されていました。

親類の法事の度に顔を合わせていましたが、そのうち現役を退かれ、現代の宣伝業界のことを聞かれる立場になりました。日々苦しくなっていく広告宣伝費の愚痴を、にこやかに聞いていただいたことを思い出します。

お酒とお話しが大好きで、少々飲み過ぎると、舌の回らない呂律で延々と広告論を聞いたものです。それくらい自分のしてきた仕事にプライドを持っておられました。今回この作品を見て、自分の受けた感覚は間違っていなかったことを確信いたしました。
 
 

2017年8月5日土曜日

戦争抑止力とは

元々核抑止力という言葉が用いられるようになったのは、米ソの核開発競争を正当付けるためにあったようなものでしたが、核保有国が多数になった現代は、核を使用すれば地球が滅亡するということから、核を使わないようにしようと言うふうに変わって来ています。

ところが核も進化していて、限定的な核使用なら地球を滅亡させることはないだろうという理屈で、小規模の核使用というものには核抑止力が効かなくなっています。

防衛省は北朝鮮の脅威を受け、敵基地攻撃能力の保有を検討すると言い出しています。これは日本が北朝鮮の弾道ミサイル発射基地を攻撃する能力を持てば、北朝鮮が日本を攻撃することへの抑止力になるかも知れないという予測によるものです。

日本は専守防衛を掲げていますので、戦後他国を攻撃する装備を持ったことはありません。しかし、政府は過去から、敵国が日本に対して攻撃の意思表示をしたり、ミサイル攻撃の準備・兆候が判明したりした場合には、理論上、敵基地攻撃は認められるとして来ました。

自民党の安全保障調査会は3月に敵基地攻撃能力の保有を提言しましたが、この提言を主導したのがこのたび防衛大臣に就任した小野寺五典氏です。この議論も国会で行なわれると思いますが、目が離せない状況になりそうです。
 

2017年8月4日金曜日

靖国神社公式参拝中止要請

今年も閣僚による靖国神社公式参拝中止要請真宗教団連合が提出しました。昭和44年の教団連合発足以来続けているものですが、私が大学に入ったころはデモ行進までしていた記憶があります。どこに問題があるのかが分からない人もおられますので、簡単に説明します。

江戸時代には今のように家庭に神棚はありませんでした。故事に習い、明治以降の各戦争時に国策で戦勝祈願を義務付けたため神棚をつけさせられました。戦時中は「天照大神」を強制的に祭らされ、天照大神が神様だから天皇陛下は神様だ!の理屈で悲惨な戦争に突入しました。この国家神道体制の中心にあるのが靖国神社です。靖国神社は明治12年に出来た新しい宗教施設です。

一つの問題は戦争で犠牲になられた方を特定の基準で選別し、個人の宗教や遺族の意志に関わらず強制的に神として祀るというやり方であり、祀り方として他の宗教を認めないというやり方です。政府側ではないという理由で外された西郷隆盛や殉死ではないとされた乃木希典、東郷平八郎などは祀られていません。逆に明治新政府樹立のために戦った坂本龍馬、吉田松陰・高杉晋作・橋本左内などは祀られていますが、新選組や徳川幕府側の人間は祀られていません。

しかし根本は、国のために命を捧げるという行為を賛美するところにあります。国のために命を捧げた人を英霊として祀り、反政府軍のいのちは祀る必要がないという考え方です。どう考えても宗教を政治に利用しているとしか考えられません。国民のための国であるべきなのに、国のための国民になっているような気がします。
 

2017年8月3日木曜日

台風の行方


 
迷走していた台風五号ですが、ここに来て世界の予測が集中して来ました。沖縄から九州を通るコースのようです。いつごろから影響があるのかは、まだ定かではありませんが、週明けと予想されているようです。近年の台風は大型で勢力が強いものが発生するようになりました。専門家によると日本近海の海水温が高いので、台風がエネルギーを蓄積するようです。

同じ災害でも最近多発している地震より備えができそうだと思いますが、想定を超える風速や豪雨が発生した場合は、いくら備えていても無防備です。最も賢明な方法は前もって避難することですが、どこに避難すればいいのかということや、避難に持って行くものなど普段から準備しているかどうかということです。災害は忘れたころにやって来るという言葉は昔のもので、現代は次から次へ災害がやって来ます。
今回で心配なのは、九州北部の豪雨災害によって被害を受けた住宅の追加被害や鳥取県中部地震で屋根にビニールシートをかけたままの住宅の風による被害です。台風通過が予測される地域に住んでいる人は土日を利用して住宅周りの点検や防災グッズの点検をしておきたいものです。

2017年8月2日水曜日

大乗の配布

珍しく平日の午後から一周忌の法要をお勤めしました。施主の方が学校の先生ということで、土日は合宿があると言っておられました。昨年お亡くなりになられた方も先生でした。見ていると親が先生だと子供も先生になられる方が多いような気がします。やはり環境の影響を受けやすいのでしょうか。亡くなられたご主人の関東在住のお母様が100歳を超えて健在であり、奥様が義母様の表敬訪問を10年間毎月続けておられるということでした。私などは出不精ですから、毎月東京など考えられません。

私のところは葬儀を勤められたご家庭に、1年間に限ってですが浄土真宗本願寺派の月刊誌であります「大乗」をプレゼントしています。今日も本願寺出版社に七冊注文しました。やっぱり気になるのは一年後にどうされるかということですが、半数近くの方はご自分で継続購読の手続きをされているようです。私のところも隔月で寺だよりを送っていますが、やはり読みごたえが違いますので、これからも送り続けて行きたいと思っています。

2017年8月1日火曜日

ネットのお寺関連話題

ネット上にお寺関連の話題が多くなりました。最近私が見たコラムのタイトルを紹介します。葬儀の価格破壊最前線、需要高まる「ビル型納骨堂」、お墓を片付ける人が急増中、金に汚い住職… お墓はもういらない!、寺の収入年3万円!、「もはや住職が副業…」困窮するお寺が増えている理由、旅館の清掃従業員として働く65歳住職の困窮 「食えないお寺」が増えている

とりあえず7つ載せましたが、これ以外にもたくさんあります。これだけお寺関連が載っているということは、世の中はお寺に注目をしているとの証拠です。テーマは大きく分けて三つあります。一つはお布施や戒名への疑問、一つは墓を守れないときはどうすればいいのかということ、一つは永代供養に関することです。

基本は分からないことは聞くという姿勢です。伝統仏教教団であれば、まず詐欺に遭うことはありません。布施、墓、永代供養ともお金に関わる課題ですので、お金のために人を騙そうという輩もいます。分からないことは積極的に住職に聞いて下さい。臆することはありません。直接聞くのが一番です。間違った情報はお伝えしません。

新宗教に関しては伝統仏教ほど歴史が長くありませんから、発展途上と考えた方が良いと思います。墓地を持てるのは、自治体かお寺に限られています。如何に秀逸な企業であっても墓地や墓を持つことは出来ません。その理由は永続性にあります。お寺は平均で400年の歴史を持っています。それが当たり前ですが、企業となると100年持つことは稀です。
墓や納骨堂は何代にも亘って利用するものですから、永続性が第一条件になります。見方によれば自治体より長いかも知れませんね。