2017年7月7日金曜日

お寺仲間の死

昨夜同宗ご住職の急死という訃報が届きました。昨秋に続いて五十代半ばでの往生です。鳥取因幡組にとってもこれから一番力になっていただく年代ですので、残念です。御文章の白骨の章を思い起こさせます。まさに「無常の風きたりぬれば……」です。

葬儀を勤めさせていただいている身ですから、そのまま受け止めなければならないのですが、うろたえてしまいます。このご住職には私の継職式と前住職の葬儀で法要を取り仕切る会奉行という大役を担っていただきました。彼の差配がなければうまくできなかった法要でした。

昔ながらのお寺の行事をを大切にしながら、その中に新しい風を吹き込んでいく活動をされていました。本堂に行きますと毎朝のお勤めで和讃の繰り読みをされている様子がうかがえました。普通は経本に載っている六首ばかりを読むのですが、本山並みに毎朝和讃を変えて読まれるのです。なかなか出来ることではありません。それから随分早くから本堂を使っての葬儀をしておられました。最近は寺院葬をされるところも少しづつ増えていますが、鳥取因幡組の中では一番早かったのではないでしょうか。私はこの年代のときは仕事オンリーで、お寺のことはほとんどやっていませんでした。彼が若いときから積み重ねて来たものは鳥取因幡組にとっても、大きなものがあります。それを継承しながら仏道を歩んで行きたいと思っています。
 









 
 

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