2017年7月12日水曜日

長寿と遺伝の関係

世間では長生きの家系とか早死にが多いと言うふうなことを言いますが、本当にそういうことがあるのでしょうか。デンマークに100年にわたって遺伝子と長寿の関係を調べた研究があるそうです。その結果、長生きに関係する遺伝素因は25%で、残りの約75%の非遺伝子素因は、生活習慣などの環境素因です。つまり3/4は、後天的な要因なのです。

そのことは、大正時代の日本人の平均寿命は男性42歳、女性43歳でした。大正時代と平成の現在とで、遺伝子が突然変わったということはありません。ということは、平均寿命が延びたのは、外的要因ということになります。ですから、親が長寿とか短命ということは大きな要因ではないということになります。

しかし、長寿遺伝子というものがあることは知られています。あとはその遺伝子をいかに活性化させるかということにあるようです。122歳まで生きたフランスのジャンヌ・カルマンさんという女性は、116歳の時に両脚の大腿骨骨頭を骨折し、車いす生活になりました。通常80歳くらいになると骨は脆くなるのですが、カルマンさんはそれが30年ぐらい遅かったと言えます。116歳の時点で頭がしっかりしていたことを考えると、骨折さえしていなければ、もっと長生きしたのではないでしょうか。
寿命の限界は、平均寿命プラス30年と言われていますが、環境と自助努力の問題をクリアすれば、プラス50年になる可能性はありそうです。そうすると140歳です。60代の私に残された寿命は70年以上あることになりますが、素直に喜べません。


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