2017年7月31日月曜日

墓地の草取り


当山は墓数が90基ほどの小さい墓地ですが、境内建物や駐車場を除くと200坪ほどの墓地となっており、雑草が一面に生えています。参道にはコンクリートが打ってありますが、ほうって置くと両側から雑草が侵入してきます。毎年5月末に門信徒の皆さんの奉仕活動で墓地の草取りをするのですが、盆前にはまた雑草が生い茂ってしまいます。今年は盆前に、もう一度草取りをしようという話しもあったのですが、あまりにも暑さが厳しいので、例年通り市のシルバー人材センターさんにお願いしました。

タイミングよくお二人の総代さんが見えられ、草取りをしておられるシルバーさんに感謝しておられました。もう10年以上お願いしているベテランさんですが、昔は二、三人で二日かかっていましたが、今は整地が進んで二人で一日になりました。コンクリートで舗装するという方法もあるのですが、それだと水を吸いませんし、輻射熱があって墓地全体が高温になります。そこで墓と墓の空間を「がんこ真砂」という多少セメントの入った密度の高い土で整地し、草を生えにくくする作業をここ4年ほど行なっています。

今年は整地の場所をもう少し広げようということで、8月8日に「がんこ真砂」を使った舗装作業を行うことになりました。これが出来れば墓地の約半分が草の生えないところになります。暑い中での作業となりますが宜しくお願い致します。
 

2017年7月30日日曜日

コンクリートの寿命



当山の墓地にある墓の土台はコンクリートのものがまだいくらか残っていますが、多くはひび割れたり剥離欠損しています。コンクリートはセメントに砂と砂利と水を混ぜたものですが、寿命は大体50年から100年と言われています。竿に使われているのは御影石ですが、御影石は数百年持ちますので、どうしても土台部分が先に壊れてしまいます。

最近の墓は土台部分も石が使われていますので丈夫で長持ちです。昭和40年代ごろまではコンクリートの土台が多いようです。ですからリフォームで土台部分を石に替えられる方もあります。一度墓を解体しますのでかなりの費用がかかるのが欠点です。

ところがここで常識を覆すコンクリートがあることが分かりました。それは古代ローマ帝国時代のコンクリートです。古代ローマ帝国が滅亡してから1500年以上経つので、ローマにあるコンクリートでできた世界最大のドームは、約2000年経った今でも強度を保っています。不思議なことですが、このコンクリートの謎が解明されつつあります。

古代ローマのコンクリートは、火山灰、石灰、火山岩、海水を混ぜ合わせて作られています。この珍しい材料の組み合わせによって、1000年かけて新しい科学物質を発生させ、強度に貢献しているそうです。この当時は考えられないほどの人手をかけて作りあげたそうですが、現代では手間がかかり過ぎて現実的では無いようです。このコンクリートはCO2も削減できるようですので、手間の部分が解消出来れば夢のコンクリートになる可能性があります。
 

2017年7月29日土曜日

お盆の宅参り順が決まりました

お盆は修行のない浄土真宗にとって一つの修行です。修行をどうとらえるかによって違いますが、要は自分を鍛える場です。浄土真宗は在家仏教ですので、私たち僧侶も皆さんと同じ生活をしています。僧侶だからといって、皆さんより一歩上の段階に達しているわけではありません。私は仏教や真宗のことを勉強はしていますが、悟りを開いているわけではありません。生きて行くとはどういうことかということを身に染みて感じています。

お盆の宅参り順を決めることは、結構大変な作業です。毎年初盆のお宅は変わりますので、昨年と同じ順番というわけには行きません。また新しく門徒になられた家庭もありますので、それも入れ込まなくてはなりません。

とりあえず順番を作って皆さんに通知しますが、その通りには行きません。必ず日にちを変えて欲しいとか、時間を変えて欲しいとかの要望が出て来ます。それを最大限尊重しながら、日程を組み替えます。それで盆の日程は決まりですが、一人で回り切るわけには行かず、当山の場合は2班に分けます。私と息子で手分けして回ります。大きなお寺だと何人もで手分けして回ることになります。

大変そうですが、流れに乗れば考えることが無いので、そんなに大変ではありません。人というのは環境順応性があります。一度慣れてしまえば苦にならなくなるのです。

決まったことをやることより、家庭生活を乗り切る方がよっぽど大変だと思います。

2017年7月28日金曜日

鳥取県共済生活協同組合創立60周年


 

 
今日鳥取共済の創立60周年記念祝賀会が開催されました。関連団体や協力団体に交えて歴代役員として呼んでいただきました。確かに役員として担った時代もありましたが、大半はプロパーとして活動していました。

昭和47年から平成20年までの在籍ですが、その間に全労済への事業統合とホテル事業の独立という大きな出来事がありました。振り返って見ますと、2000年前後の凝縮された3年ほどがすべてであったような気がします。サラリーマン生活36年ですが、この頃の経験が今になって生きている気がします。

人生いろいろありますが、自分のすべてをかけることの出来た時期が、一番輝いていた時だと思います。人生は長いようですが本当に輝ける時期は一瞬です。その時は分かりませんが後になって振り返ると分かります。一生懸命になっている時は手を緩めず頑張ることが大切です。あの時頑張っておけば良かったと思っても遅いのです。今現役で頑張っている人は、そのことを覚えておいて欲しいと思います。
 

2017年7月27日木曜日

これから政治はカオスの世界に

今年に入ってから安倍政権が揺れ続けています。午後から今井絵理子参議院議員の不倫報道があったかと思うと、続いて民進党蓮舫代表の辞任会見、続いて稲田防衛大臣の辞任会見が続きました。不倫報道については、またかという感じですが、週刊誌に報道され証拠の写真も撮られていたので最後は観念したという感じでした。やはり人は最初から真実を話すことは出来ないのですかね。

民進党も都議選の惨敗を受け幹事長が辞任し、執行部人事がどうなるかと思われていた時だけに、蓮舫代表の辞任は少し意外でした。また、稲田大臣の辞任も、これまで野党の辞任要求を突っぱねており、8月上旬には内閣改造が行われるということもあり、このタイミングでの辞任は意外でした。まあ、人事というものは見えない部分が多くあり、我々が見ているのは氷山の一角ですからね。

自民党も信頼を失い、民進党は過去の失敗から立ち直れずということになると、都民ファーストが名前を国民ファーストに変えての出番かも知れません。しかし過去を見てもブームでのし上がった政党は、引き潮とともに消えて行く運命にあります。政治もまた諸行無常の世界であると考えると納得が行きますが、人間は煩悩で生きていると思えばそれもまた納得出来ます。

これからどう流れて行くのか予想は付きませんが、生きている限り見届けることは出来ます。
 

2017年7月26日水曜日

犬との時間

朝から孫を預かっていたので、孫のペースに合わせてゆったりと過ごしてみました。基本的に小さい子供は自己中心的な行動をとります。水遊びが楽しいということを覚えたら、風邪の治りかけであることなど関係なく、全身水浸しになるまで遊び続けます。風邪がぶり返したら大変とこちらは止めるのに必死です。他のことに興味を持ってもらわないと困るので、犬の力を借りることにしました。犬は自分より力が弱いものには向かって行こうとしませんが、飼い主が赤ちゃんばかりかわいがると嫉妬して、赤ちゃんに嫌がらせをする場合があります。ですから、幼い子と一緒の時は、犬も同じようにかわいがってやることが必要です。

三者の中に一定の信頼感が生まれれば、子どもが毛に逆らって撫でたとしても、犬は知らん顔でされるがままになっています。決して威嚇することなどはありません。ずっと犬といるといろんなことが学べます。犬は暑いからといって文句を言いません。日陰の涼しいところを選んで寝そべります。暑いときには動き回ったりせず、省エネスタイルを貫きます。人間は夏には冬を恋しがり、冬には夏を恋しがって環境を変えようとします。そのままでいることに耐えられず、夏は涼しく、冬は暖かくしようとします。その結果地球を壊してしまいます。

犬は寝たいときに寝て、腹が減ったら餌を食べ、散歩も時々します。縄張り意識も強く、自分のテリトリーに知らないものが入ってきたら吠えて飼い主に知らせます。吠え方も微妙に変わります。危険人物と判断したときは吠え方が変わります。知っているけど嫌いな人。めったに来ない人。二度目の人など吠え分けているのが分かります。
人間はあるがままを受け入れるために大変な修行をしますが、犬は何もしなくても、あるがままを受け入れています。


2017年7月25日火曜日

腹の立つことに腹を立てていてもしょうがない

世の中には自分の生き方と違う生き方をしている人がほとんどです。中には自分が受け入れられない神経を持っている方もおられます。そういう人を見たとき「許せない!」という気持ちを持つことがありますが、そういう時はどうしたらいいのでしょう。

私のフェイスブックの先生である樺沢紫苑さんが良いことを言っておられます。自分から見て許せない生き方をしている人は、実はあなたにとって「どーでもいい人」なわけです。そんな人のことを考えるのは時間の無駄。それに腹を立てるのは、感情とエネルギーの無駄だそうです。

そこにいくら時間を使ってもあなたの成長には結びつかないし、給料も増えないし、人生も楽しくなりませんね。これは真理だと思いました。

この考え方は、釈尊の毒矢の例えや形而上学的なものに対する対応の仕方とそっくりです。もっと大事なことに時間を使わないで、結論の出ないことに時間をかけてどうするんですか。あなたにはもっと大事なことがあるでしょうということです。

これは見逃しがちなことです。肯定も否定もしない関わり方が出来るようになれば、悟りに一歩近づいたと言えるかも知れませんね。
 

2017年7月24日月曜日

ミニマリスト

近年「持たない暮らし」という生き方を選ぶ人が少しづつ増えていると言います。モノが溢れている時代だからこその反動でしょうか。私の育った時代はモノの無い時代から始まりました。どちらかと言えば、モノを欲しがる世代とも言えます。特に生活が豊かになるということで、車や電化製品に給料のすべてをつぎ込んできたとも言えます。

先日LED化に伴って、家中にある蛍光灯を処分しました。サークラインや直管のものなど50本はあったと思います。切れた時のために買い置きしてあったものです。切れてから買った方がよっぽど経費節減になっていました。買い置きしない方が良いものの代表に、プリンターのインクがあります。プリンターを買い替えると使えなくなるものがほとんどですから、安いからと言って買いだめしない方がいいと思います。

普通に暮らしていると、家の面積に比例してモノが増えて行きます。意識しないとモノはどんどん増えるのです。そうするとモノを処分しなければならなくなり、これが結構手間がかかるのです。残す残さないを決めるのに費やす時間が半端ではありません。時間はお金では買えない貴重なものですから、無駄にはしたくないですね。
テレビも冷蔵庫もないというミニマリストの方の生活を見ると、モノがない分、時間がたっぷり使えるということになるようです。モノがないと掃除や片づけが楽です。モノを買わないと決めるとどれが良いか悩むこともありません。結局はお金をかけて時間をつぶすか、お金を使わず自分の時間を増やすかの選択になるようです。あなたにとって人生は暇つぶしですか。

2017年7月23日日曜日

葬儀の後仕事

暑い日が続きますが、今日は全般的に曇りがちだったので最高気温は33℃に収まりました。全国的には猛暑日になったり、豪雨災害が見舞われたりと大変な日々が続いています。そんな中、昨日が礼子叔母の満中陰だったので、午前中に大丸に出かけご香資のお返しを購入しました。前日にFAXで注文していたので、スムーズに進みました。持って行ったあいさつ文を入れて包装してもらう間だけ待ち時間があったので、デパ地下に降りて明日の葬儀のお菓子を買いました。

今回はフェイスタオルのセットを選びました。昔は銀行や保険屋さんからタオルをもらうことが多かったのですが、最近はめっきり減ったのでタオルは重宝すると思います。県外分は配達してもらうことにして、持ち帰り分を早速配りました。日曜日ということもあり、皆さんに会うことが出来ました。顔を見てお礼を言うことが出来たので、こちらとしても礼を尽くすことが出来たと思いました。
昨今は便利になり、名簿さえ渡せばすべてを代行してもらえますが、可能な限り自分で汗を流すことが大切だと思いました。葬儀後にある仕事をしながら、ふと昔の人はどうしていたんだろうと思いました。おそらく皆さんが四十九日に集まって、その場で渡すことが出来たんだろうと思います。今の時代は、後の仕事が大変だからということで、香典辞退という葬儀もありますが、お互い様ということで香典で葬儀を賄うという風習は残したいものですね。

2017年7月22日土曜日

仏事相談

お盆が近くなってくると仏事に関する相談が増えます。今の時期は、昼間はお寺を留守にすることが出来ません。今日もお二人の方がお見えになりました。相談事で多いのは、お墓と永代供養のことですが、中には近い将来の葬儀の相談もあります。宗派を超えての場合もありますが、やはり多いのは浄土真宗ということを前提にしての相談です。

近しい人の葬儀で僧侶に不信感を持ったという方もおられますし、将来の葬儀にどのくらい費用がかかるのかということを心配されている方もあります。どういう経過があったにせよ、まず何故このお寺を訪ねて来られたのかという所から話しをはじめ、その人のお考えをじっくりと聞きます。最初は愚痴がたくさん出ます。しかし、聞いているうちにご自分の本心を話し始める方がほとんどです。

私も結論を急ごうとはせず、相談できる方があれば、その方とじっくり相談して下さいと言います。資料もたくさん渡しますので、お家に帰ってからじっくりと読んで、後悔することの無いように冷静に判断して下さいと言っています。

人間には相性というものがあります。他の条件がいくら良くても住職と相性が合わなければやめた方が良いと思います。それくらい相性というものは大切ですし、厄介なものです。今年の公開講座で講師を務めていただいた「みんなの寺」の天野和公さんは、相談に来られた方の9割が、その後のご縁としてつながりますとおっしゃっていましたが、驚異的なことだと思います。

私のところは、山門というものがありませんので、道路から本堂までは自由に出入りできますし、在寺中は玄関を開けていますので入りやすいのかも知れませんが、相談に来られる方は多いほうだと思います。いろんな相談を受けますが、その後もご縁が続くということは、そんなに多くありません。相談だけで終わる方も多いです。お寺だけで生活できるようにしていくことが理想ですが、現実は厳しいものがあります。どうやって地域になくてはならないお寺にして行くのか、試行錯誤の毎日です。
 
 

2017年7月21日金曜日

燃料デブリ発見か!

福島第一原発3号機のロボット調査で、東電が21日、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)とみられるものが、原子炉圧力容器の下につらら状に垂れ下がっているのが確認された模様です。核燃料が高温になって溶け落ちることをメルトダウン、更にその下にあるコンクリートを突き抜けて地下まで浸透することをメルトスルーと言います。では核燃料棒を冷却しないと何度まで上がるのでしょうか。

核燃料棒は水で冷却している状態で中心部が1600度くらいで水に接している表面が350度くらいと言われています。ところが冷却水が無くなると全体が2600度くらいになって、原子炉格納容器を溶かしてメルトダウンすると言われています。理論上はさらに温度が上がり核燃料棒自体が崩壊し液状になってしまうと言われていますが、確かなことは分かりません。

チャイナシンドロームという言葉がありますが、地球を突き抜けてアメリカの反対にある中国に核燃料が出現するという意味です。実際にはそんなことはあり得ません。

噴火によって噴き出た溶岩が長い時間をかけてやがて固まるように、核燃料もやがて冷えて固まります。どれくらいの時間がかかるのかということや、どういう形状になるのかということは、実際には分かっていません。わずかにチェルノブイリの例があるだけです。
もし今回の発見が燃料デブリであるなら、そのようなことを解明する大きな手掛かりになると思われます。耐熱容器でもっとも高温に耐えるのは陶器であると言われています。6000度まで耐えると言われていますので、格納容器を金属から陶器に換えるというのは無理な話しでしょうか。

2017年7月20日木曜日

毎日新聞「死と向き合う」を読む



明日が見えますか第5部死と向き合うの4回目のテーマは「僧侶ネット派遣 急増」というものでした。大阪市にある浄土宗寺院のことが書かれています。檀家数70軒、葬儀と法要が年間約40件、月収は15万円に満たず、家賃4万円のマンションで新婚の妻と暮らす苦しい生活と書かれている。お寺は250年以上の歴史がある古刹。

5年前に複数の仲介業者から誘われて登録を決めたという。昨年の葬儀件数は150件、法要は数百件と急増。年収は一千万円を超え、念願の本堂改修も果たしたと言います。事情は檀家に説明し了解を得ていると言います。その代わり寺への寄付金は受け取らないそうです。なぜ受け取らないかは書かれていませんが、お寺と檀家という関係が無くなったような気がします。

お寺を途絶えさせないために、派遣僧侶として登録し要望に合わせてビジネスのように葬儀・法事をこなして行く姿が目に浮かぶようです。「てらくる」という運営会社の値段設定は、アマゾンの派遣僧侶の設定を大きく下回っており、半分にも達していません。それでも登録する僧侶がいるというのが現実です。この過当競争がどこまで続くのか先は見えませんが、大きく二分化して行くのではないかと思います。私のところは何処にも登録していませんし、登録しないで進む方法を考えたいと思います。今年中にはお墓の新しい形態を実現したいと思っています。

2017年7月19日水曜日

梅雨開け宣言と猛暑

 

関東甲信、東海、近畿、中国、四国地方で梅雨明け宣言がありました。一方で九州北部は大気の状態が不安定なため激しい雨や落雷・突風の恐れがあるとしてまだ梅雨明けとは行かないようです。梅雨が明けるとお盆がそこまで来たなという気持ちになります。お寺にとってお盆は一大行事です。8月に入るとそろそろ宅参りの開始です。暑い時期と重なりますので修行のない浄土真宗にとっては、まさに修行の期間です。昔自転車やバスで回っていたころに比べると、今は車が使えますので随分と便利になりましたが、暑さに関しては昔の方が楽でした。子供のころと比べると5度は高くなっているような気がします。

浄土真宗は法要に法話が付きものなのが特徴ですが、さすがにお盆は時間がありません。そのため当山では「御堂さん」という大阪の本願寺津村別院が作っておられる読本を全ご門徒に配布しています。なかなか評判が良いようです。仏教に興味のない方が読まれても分かるような構成になっています。今号は、「人間は死んだらおしまいか?」ということをテーマにして、六代目三遊亭円楽さん、女優の小山明子さん、ビートたけしのお兄さんである北野大さん、作家の青木新門さんなどのエッセーが載っています。お盆の宅参り時間の連絡と合わせて、何とか25日までには発送したいと思っています。
 

2017年7月18日火曜日

死と向き合うシリーズが始まりました

毎日新聞の「明日が見えますか」の第5弾、「死と向き合う」が始まりました。今回は第一面に無縁仏の状況を分析し、10年で倍の数にのぼっていることを紹介しています。無縁仏とは身寄りがないケースだけではなく、家族や親族が引き取りを拒んだ場合も含まれます。

引き取りを拒む理由としても様々なものがあり、一方的に非難することは出来ません。私のところにも遺族が病院からの引き取りを拒否され、医療機関の方が荼毘に付されたあと当山の納骨堂に安置された方もあります。一般的に引き取り手がない遺骨は、死亡地の自治体が火葬・埋葬すると法律で決められています。そういう状態にある遺骨は政令市で30人に1人の割合です。大阪市では9人に1人といいますが、全国では統計がとられていないところもあり、把握できていません。

2025年以降は、現在の年間死者数130万人が急激に増えることが予測されており、自治体任せだけでは解決できないと思われます。このような事態には寺院も解決にひと肌脱がなければならないと感じています。災害避難場所だけではなく自治体との連携が望まれます。
 

2017年7月17日月曜日

得度習礼


海の日を再び7月20日に固定しようという動きもあるようですが、連休にするということで決まった海の日を迎えました。梅雨明けがまだということで気温も湿度も高く、雲に覆われた一日となりました。午後からの鳥取因幡組三役会議に備えて資料作りをしようとしましたが、電話があったり、急な来客があったりで進みませんでした。

中にはうれしい来客もありました。同じ鳥取因幡組寺院のご門徒さんが昨日得度習礼を終えられて、あいさつに見えました。先日、養源寺のご門徒さんが受けて来られ「途中で逃げ出そうかと思った」とおっしゃっていましたので、さぞかし大変だったのかと思いました。本に曰く「それほどでもなかった」とのことでした。習礼を受けた人数としては過去最少の16名ということで、マンツーマンに近い形で勉強されたそうですので、実践も含めたっぷり研修されたようでした。自ら進んで受けるという姿勢の違いでしょうか。頭が下がります。教師や布教使まで視野に入れておられるようですので、これからが楽しみです。
 

2017年7月16日日曜日

叔母の四十九日法要

昨日六七日を終えて六日早く、今日午後四時より礼子叔母さんの満中陰の法要を勤めました。本当に時の経つのは早いと思います。思い返すと礼子叔母さんの子供のように、叔母の勤務先である国立病院の海水浴や旅行、運動会など全部の行事に参加していました。養源寺の総代さんが、礼子さんはまだ結婚していないのだから、住職の子をいつも連れて行かせてはいけんと注意されていました。婚期が遅れると思われたのでしょう。

礼子叔母はそんなことはお構いなしで、いろんなところへ連れて行ってもらいました。お酒が好きだったので、鳥取市の飲み屋街はほとんど連れて行ってもらいました。小学生そこそこでホルモン焼きやステーキを食べ歩いた子はいなかったと思います。一方で平和に関する取り組みは徹底していました。私がリベラルに心惹かれるのは、きっとそのせいだと思います。

お寺の子なのに、易にはまっていました。理論的なところが良かったのでしょうか。根拠なく占いを信じていた節があります。人に強要するところはなかったので、許せる範囲でしょう。また、食にもこだわっていました。麦ごはんに梅干しやニンニクの黒付け、ラッキョウなどばかり食べていました。私の子供も犬に会うために叔母さんのところに行っていましたが、食事だけはどうしようと悩んでいたようです。その叔母も亡くなりました。子供たちもいくつかのDNAはもらっているようです。
 

2017年7月15日土曜日

エアコンの付け替え

客殿が出来たのが平成8年12月ですから、もう20年経ちます。空調関係がそろそろ交換の時期に来ました。客殿にはエアコンが6台あります。すべて替えるとなると200万円近くかかるそうです。そのうち3台は和室に合うように家具調の床置きになっています。昔は和室には木目調の床置き型があったのですが、新商品ではほとんど見かけません。

今回は、14畳のエアコンを替えました。元々は6畳と8畳であり、6畳用のエアコンは一度替えたのですが、6畳で使うことはなく、この度15畳用に交換したものです。8畳用はそのままありますが、これはいずれ撤去しようと思っています。

昔はお寺は涼しいということで冷房など必要なかったのですが、今日北海道が37℃を記録したように、日本中涼しいところは無くなりました。本堂、庫裡を合わせると13台のエアコンが稼働しています。そのほか安穏堂に1台、門徒会館に7台ですから、全部で21台ものエアコンが稼働していることになります。もうエアコンがなければ生活していけない時代になりました。困ったことです。

2017年7月14日金曜日

最近買って役に立っているもの

ネット通販というものがあるので、何かの折に目に留まって、つい買ってしまうことが多いのです。ゴミになるものが多いのはご存知の通りですが、中には役に立っているものもあります。一人で使っているものとしては、ブルートゥースのイヤホンです。寝る前にラジオを聞くことが好きなのですが、ワイヤレスであり音も良いのでiPhoneでラジコを毎晩聞いて寝ています。次に電動角質リムーバーという優れものです。かかとの角質に困っていましたが一発で解消しました。韓国の垢スリよりお勧めです。家族で役に立つものは、体組成計という体重計が進化したものです。IBMはもちろん体脂肪量や内臓脂肪の状況、体内年齢などが分かります。健康管理の自覚が芽生えると思います。そして最後は筆ペンです。筆ペンというと書きにくいというイメージを持っている方もあると思いますが、筆ペンも進化しています。動物の毛に劣らない人工毛と合わせて墨汁を導入したものまで現れました。今までのインキとは明らかに違います。写経用紙に書いて見ましたが、ほとんど散りません。細い線もきれいに出ます。筆ペンが離せなくなりそうです。

2017年7月13日木曜日

ロボット掃除機

我が家にはロボット掃除機が3台あります。一台は客殿と本堂を掃き掃除するためのもので、一台は門徒会館を掃除するためのものです。残る一台は拭き掃除専用で本堂内陣の床などを掃除しています。贅沢と思われるかも知れませんが、お寺は掃除する場所が広いので、なかなか手が回りませんし、年齢を重ねると体がついて行かなくなります。そのためロボット掃除機を導入しています。最初に入れた時と違い、今は吸引力が格段に良くなっています。掻き出す作業が得意なので普通の掃除機より絨毯のゴミがよく取れます。
庫裡の方は相変わらず普通の掃除機ですが、ロボット掃除機を導入して良かったことがあります。それは掃除をしやすくするためにモノをなるべく置かなくなったことです。モノがあるとそこは掃除できないので、そのたびに動かさなくてはなりません。それも面倒なので、ロボット任せにするには床にモノを置かないことです。その分、庫裡にはモノが溢れています。掃除をうまくする方法は、普段からこまめに整理整頓をしておくおことです。分かっているのですが、なかなか出来ませんね。

2017年7月12日水曜日

長寿と遺伝の関係

世間では長生きの家系とか早死にが多いと言うふうなことを言いますが、本当にそういうことがあるのでしょうか。デンマークに100年にわたって遺伝子と長寿の関係を調べた研究があるそうです。その結果、長生きに関係する遺伝素因は25%で、残りの約75%の非遺伝子素因は、生活習慣などの環境素因です。つまり3/4は、後天的な要因なのです。

そのことは、大正時代の日本人の平均寿命は男性42歳、女性43歳でした。大正時代と平成の現在とで、遺伝子が突然変わったということはありません。ということは、平均寿命が延びたのは、外的要因ということになります。ですから、親が長寿とか短命ということは大きな要因ではないということになります。

しかし、長寿遺伝子というものがあることは知られています。あとはその遺伝子をいかに活性化させるかということにあるようです。122歳まで生きたフランスのジャンヌ・カルマンさんという女性は、116歳の時に両脚の大腿骨骨頭を骨折し、車いす生活になりました。通常80歳くらいになると骨は脆くなるのですが、カルマンさんはそれが30年ぐらい遅かったと言えます。116歳の時点で頭がしっかりしていたことを考えると、骨折さえしていなければ、もっと長生きしたのではないでしょうか。
寿命の限界は、平均寿命プラス30年と言われていますが、環境と自助努力の問題をクリアすれば、プラス50年になる可能性はありそうです。そうすると140歳です。60代の私に残された寿命は70年以上あることになりますが、素直に喜べません。


2017年7月11日火曜日

仲間の僧侶の葬儀

6日に急に浄土へと旅立った仲間の僧侶の葬儀を勤めました。参列者が多ければいいというのものではありませんが、入りきれないほどの方々でした。仲間であっても葬儀の場で初めて知ることがたくさんあります。彼は10年ほど前に大病を患ったのですが、その時から授かったいのちであると言って大切に生きようとしていました。
そして5年ほど前から自分のいのちについて真剣に勉強したいということで、大阪に仏教の勉強をしに行っていたようです。最初は一人でしたが、一人では家庭での話題につながらないということで、途中から奥さんも誘って勉強されていたようです。そのうち朋友の輪を広げようということで、講師を自坊に呼んでご門徒さんも巻き込んでの勉強会になって行ったということでした。そのご講師が通夜の法話で話されたことですので間違いないことです。
今思うと5月18日にうちのお寺に来られた時、話しをしている途中で何を話していたのか分からなくなる時があるとおっしゃっていました。つまり法話をしてる時に急に途中の記憶が無くなるということでした。いろいろな原因が考えられるのですが、一つに脳梗塞の疑いもあります。血管が細くなって脳に十分な血液が行かないことによって一時的に記憶障害や物忘れが起こるのです。でも今になってそんなことを考えても仕方ありません。彼が残したものを大切にして生きて行きたいと思います。



2017年7月10日月曜日

永代供養を求める方々

今日は永代供養に関連してお二人の方がお見えになりました。お一人は県内西部地区に住んでおられるご両親のお墓の相談でした。ご実家は浄土宗ということでしたが、その方が最初に相談した人が私の親族であったことと、娘と同じ牧場で働いていたことのある方という二重のご縁で訪ねて来られた方でした。お墓の相談も受けましたが、墓守が三代続くことは稀だというお話しをして納骨堂をお勧めしました。
もうひと方は、仏壇などを扱われる会社の社長さんでした。仕事柄いろいろな相談を受けられることが多いようですが、最近は永代供養してもらいたいといわれる方が増えてきたということで、納骨と永代供養を行なってもらえるお寺を探していたところですということでした。ネットを見て養源寺を知ったということのようでしたが、その方の認識としては納骨と永代供養をしてもらえるお寺がほとんどないということでした。
私の認識では多くのお寺さんが、納骨堂を持っておられますし、永代供養も引き受けておられます。ただ、その発信力が弱いということでしょうか。一般の方々には伝わっていないようです。当山は永代納骨が可能な安穏堂という施設があります。そして最低年6回安穏堂で法要を行なっています。永代供養とうたっているわけではありませんが、結果的にはそのように映るのかも知れません。こう言う類の相談は、これからも続きそうです。

2017年7月9日日曜日

永代経法要を勤めました

昨日までは降りそうで降らない日が続いていたのですが、今日は9時過ぎから本降りとなりました。午前中に13回忌のお勤めをしたのですが、タクシーのも境内の中に入っていただかなければならないほどの土砂降りでした。ほぼ午前中で止みましたが、3時間で50ミリ程の雨でした。北九州で降った1時間120ミリの雨が桁外れであることがわかります。

今日は雨が降ったせいか20人ほどのお参りでしたが、中には倉吉からおいでになった方もありました。そしてうれしいことに6月に得度を受けて僧侶になられたばかりの門田さんの初出勤でした。大きな声で仏説阿弥陀経をあげていただきました。

今日の永代経法要では阿弥陀仏の御心という法話をさせていただきました。法蔵菩薩の請願とは何であったのか、法蔵菩薩の願は成就したのか。釈迦如来と阿弥陀如来の関係とは。仏像と絵像と名号の違いは。人生を安全に歩くための杖とは。といようなお話しをさせていただきました。聴聞されるということは、私を育てていただいている事なのです。

この度の豪雨被害と仲間の死を同時期に経験して、阿弥陀如来のお気持ちが理解できたような気がしました。
 

2017年7月8日土曜日

どんなお寺にしたいのか

朝から日程が詰まった一日でした。10時から初盆を目前にされたご門徒さん宅での入仏式、11時から本堂で33回忌の法要、14時から火葬場での火屋勤行への参列、四十九日法要を控えたご家族との打ち合わせ、納骨施設安穏堂の申し込み対応などが続きました。合間を縫って寺だより42号分の印刷をしていますが、寺報を残すというのは今までの歴史が良く分かっていいですね。どういう人たちと一緒にどんな活動をしてきたかということが一目瞭然です。

今日のお話しの中で葬儀社に支払った費用の話しが出ました。最初に聞いていた話しと違うということもあり、少し不信感をいだかれていた様子でした。門徒さんが通夜葬儀にお寺を使われることは推奨すべきことですが、加入されている葬儀社によっては自社の会館を使うことを前提に料金が決められているところもありますので、注意が必要です。よくわからない場合は所属するお寺さんにお尋ねください。
葬儀をお寺で行なうということは、どういう葬儀をしたいのかということを事前にしっかりお寺と相談することが必要です。ご住職もどういう葬儀をやりたいという希望を持っておられると思います。そこをすり合わせしないと満足できるものにならないかも知れません。これからはどんな葬儀をしたいのかやどんなお寺にしたいのかなど住職としてのメッセージを発信して行きたいと思いました。
 

2017年7月7日金曜日

お寺仲間の死

昨夜同宗ご住職の急死という訃報が届きました。昨秋に続いて五十代半ばでの往生です。鳥取因幡組にとってもこれから一番力になっていただく年代ですので、残念です。御文章の白骨の章を思い起こさせます。まさに「無常の風きたりぬれば……」です。

葬儀を勤めさせていただいている身ですから、そのまま受け止めなければならないのですが、うろたえてしまいます。このご住職には私の継職式と前住職の葬儀で法要を取り仕切る会奉行という大役を担っていただきました。彼の差配がなければうまくできなかった法要でした。

昔ながらのお寺の行事をを大切にしながら、その中に新しい風を吹き込んでいく活動をされていました。本堂に行きますと毎朝のお勤めで和讃の繰り読みをされている様子がうかがえました。普通は経本に載っている六首ばかりを読むのですが、本山並みに毎朝和讃を変えて読まれるのです。なかなか出来ることではありません。それから随分早くから本堂を使っての葬儀をしておられました。最近は寺院葬をされるところも少しづつ増えていますが、鳥取因幡組の中では一番早かったのではないでしょうか。私はこの年代のときは仕事オンリーで、お寺のことはほとんどやっていませんでした。彼が若いときから積み重ねて来たものは鳥取因幡組にとっても、大きなものがあります。それを継承しながら仏道を歩んで行きたいと思っています。
 









 
 

2017年7月5日水曜日

植え付けられていた葬儀感覚

サラリーマン時代は、仕事中心であまりお寺の手伝いはしなかったのですが、一緒に住んでいたのでお寺の様子は分かっていました。転勤してからはホテルの再建が任務だったのであまり家に帰れませんでした。両親も年を取り掃除が行き届かなったようで、ご門徒さんから直接苦情を言われたこともありました。お寺は清潔清浄にしなければ価値が半減してしまいます。毎日のお寺の掃除は大仕事です。

かなり前の葬儀でした。珍しく自宅での葬儀となりました。葬儀社の方を頼んで、葬家・私・葬儀社の三人で打ち合わせをしました。葬儀社の担当者は式の進行についていつも通り代表焼香、弔電奉読などの説明をしていましたが、葬家の方が次のように言われました。「代表焼香するっておかしいと思います。家に来ていただく方は全部平等です。代表する人なんていないので、代表焼香など止めて下さい。近くに座っている人から順番に焼香するようにして下さい。」「それから弔電は私たちがもらったものですから、私たちが大切に読ませてもらいます。他人に披露するものではありません。」

今まで何も感じずに葬儀社に言われるままに次第を進行していたことが恥ずかしくなりました。私は遺族の気持ちを考えずに葬儀をしていました。この時の出来事は私にとって衝撃でした。

それ以来、お寺でやる場合は、可能な限り代表焼香なし、弔電奉読なしの葬儀をしています。やはり何事も本質を見極めなければならないと思いました。なんのために葬儀をするのか。誰のために葬儀をするのか。他のことも原点に帰って考えたいと思います。
 

2017年7月4日火曜日

龍谷大学での受講

「寺よ、変われ」の著者でもあり、そのほかにも「チェルノブイリの子供たち」「奔僧記 知らぬが仏じゃいられない」などの著作がある高橋卓志さんの講義を受けました。10時45分から90分授業を3コマ受けましたし、途中の昼休憩も質問していましたので、計6時間くらい受講したことになります。学生時代は真面目に授業を受けた記憶がありませんが、この度は真剣でした。勉強はしたいときにすれば、これほど効率のいいものなのだということが分かりました。

40年の積み重ねで得て来られた「お寺とは躍動出来る場である」という体験を惜しげもなくすべて見せるという態度は何処から来るのだろうかと思いました。やる気さえあれば、この充実した体験をみんなも味わえるのだよということではないかと感じました。若い人たちへのメッセージでもあると思いますが、すべての僧侶への投げかけであるのでしょう。

龍谷大学の授業であるため、学生一人一人の置かれた状況を知ったうえでそれぞれに合ったアドバイスを送るということを大切にしながらも、人としても僧侶としても根底は変わらない大事なものがあるということを伝え続けて来られたように思います。

自分自身の転機も語られましたが、自分を変えてくれるような圧倒的な死の体験は誰もが経験できるものではありません。最後は自分でつくって行くものだと思いました。私の場合はそういう決定的な場があったわけではなく、臨終勤行での積み重ねが大きかったように思います。すべてがお膳立てされた会館葬でのお勤めでは、意識改革など出来るはずがないのは全く同感です。私が変わらなければならないという気持ちになったことについては明日書きたいと思います。
 

2017年7月2日日曜日

庶民の気持ちは

藤井四段の30連勝をかけた戦いと、都議選の開票が同時進行でした。藤井四段は結果的に中盤の劣勢を跳ね返すことが出来ませんでしたが、自民党は終盤のポカを取り戻すことが出来ませんでした。藤井四段はこれをバネにして更に精進すると思いますが、自民党はどうなのでしょうか?

保守王道の自民党と言えども、おごりから来る失態が続けば負けるのは火を見るよりも明らかです。今回の結果で一番感じるのは、これだけ謙虚でいなさいと言われ続けたのに、有頂天時代が続くと人間はどうしても脇が甘くなるということでした。安倍さんのやり方は守りに弱いと思いました。佐々木五段の玉寄せの妙手は安倍さんには無理なのでしょうか。

誰が見ても分かるように、安倍さんはお友達を大切にします。これも必要なことですが、自分のために働くのか、党のために働くのか、国民のために働くのかということを考えた場合、自分のためかなあという感じがします。
動かない水は腐るように、いくら良い人物であっても同じところに留まると悪い面が強く出て来ます。今回で政治の流れが変わると思いますが、難しいのはこれからの都民ファーストの進み方です。勝って兜の緒を締めよという言葉がありますが、その通りだと思っています。

2017年7月1日土曜日

今年も異常気象

今年も半分が終わってしまいました。7月なので暑いのは仕方ないですが、雨が降らなくて湿度が高いのは困りものです。我が家のキュウリとトマトは毎朝水やりをしていますので豊作ですが、草木は水分不足で、もう一つ元気がありません。太平洋側は大雨洪水警報が出るなど大変ですが、日本海側は空梅雨です。このまま梅雨が明けてしまうと、数年前のように地面が干からびて、枯れる木が出て来るかも知れません。

あるいは梅雨明け直前に今までの分を取り戻すかのように、集中豪雨が来るかも知れません。天気は太古の昔から人間の思い通りにはならないようです。

ヨーロッパからロシアにかけては、この春以降、極端な悪天候が繰り返されていますが、6月30日ロシアの首都モスクワで非常に激しい嵐が発生し、豪雨や落雷、突風が吹き乱れ、そして雹(ひょう)までも各地に降り洪水が発生するという激しい気候状況となりました。この様子では、この夏もロシアからヨーロッパはかなり激しい気候に見舞われることになりそうです。写真は6月30日にモスクワを襲ったダウンバーストの様子です。