2017年6月2日金曜日

法事参拝者の減少傾向

週末になると法事というのは、昔からのお寺の風景ですが、お参りの人数が減って来たことに改めて気づきます。それは控室を準備するときに、襖を外して大部屋に展開することがめっきり少なくなったことです。三年ほど前までは月に四、五回襖を外していたのですが、最近は月に1回もないくらいです。

少子化になったことも原因していますが、高齢によりお参りが出来なくなった方が多くなったことも理由の一つです。また、昔のような親戚付き合いが少なくなり、最小単位の家族だけで法事をすることが多くなったためだと思います。

親戚付き合いがなぜ少なくなったのかを考えて見ますと、煩わしいと考えている人が多くなっているようです。また、冠婚葬祭の付き合いはお金がかかるものです。非正規雇用が多くなっている現代はそういう出費を減らしたいと思っているのかも知れません。それ以外にも現代は離婚、引きこもり、うつ病、認知症介護などあまり人に知られたくない事情を抱えている人も多くなっています。親戚が集まる場に顔を出すことで、気まずい思いをしたくないのかも知れません。

昔は葬儀、四十九日、一周忌くらいまでは同じくらいの数の親戚が集まっていたものですが、今は日を追う毎に人数が減っています。一周忌は一家族だけという法要も珍しくありません。また、二つの法事をまとめて勤めるということも増えて来ましたので、簡略化がどこまで進むのか気をもんでいる今日この頃です。

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