2017年4月8日土曜日

映画「ハドソン川の奇跡」


 
見たかった映画をやっとブルーレイで見ることが出来ました。2009年1月に起こった事故を元にした映画ですが、事故まではドキュメンタリーと言ってもいいくらいの作品です。パイロットのサリーは、私とほぼ同年代です。58歳の時の事故ですから、今は多分66歳です。操縦士も副操縦士も特典映像の中で長いインタビューに答えています。

映画では事故調査委員会の追及で、ヒーローか犯罪者かの瀬戸際に立たされますが、実際は終始ヒーローだったようです。同じく特典映像で見た操縦士サリーの生い立ちですが、まさにヒコーキ野郎の人生です。セスナ方始まり、空軍パイロット、民間機パイロットと空に生きたと云っても過言ではない人生です。

高度3000フィートからの両エンジン停止は、マニュアルにもありません。あったのは高度20000フィートからの帰還です。なぜマニュアルに低空からの両エンジン停止の場合が載っていないかは明確です。対処のしようがないからです。そんな高度で良く帰還出来たものだと思いますが、この機長でなったら不可能だったでしょう。乗客乗員155名が全員帰還出来たのは、自分の力ではないクルーや管制官、乗客、救助隊、警察すべてのおかげだと言っていました。
こんな事実があったとは信じられませんが、両エンジンに鳥が吸い込まれ推進力がゼロになるという予測不可能なところからスタートしたこのドラマは、絶体絶命の人に生きる希望を与えてくれます。何度見ても素晴らしいこの映画を、もう一度150インチのスクリーンで見ることにします。

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