2017年4月7日金曜日

耐震構造補強の罠


 

月刊住職4月号によると本願寺派の寺院が庫裡の耐震補強工事でトンデモない業者に引っかかってしまった例が載っていました。関西地方のお寺でしたが、業者は京都から選ばれたようです。設計業者も慎重に選び、業者も熟考のうえ選んだということですが、下請け構造が良くなかったようです。経費を安くあげる目的で下請けを選んだとしか言えない状態でした。夜10時まで食事もとらず休憩もなしで一人で工事を進める姿は異常です。

普通は、工事の進行具合は気になりますので、素人なりにチェックはしますが、外から見えにくいところで手抜きをされると分かりません。このようなことは、都会だからのことなのでしょうか?

当山では、過去に建築した客殿、納骨堂、門徒会館とも地元の中小業者を利用しました。小さな町ですので、もし手抜き工事などすればたちまち噂が広まりやっていけなくなります。そういう意味では、信頼して頼める所ばかりとも言えます。
また、当山には総代さんに建築の専門家がおられますので業者も気を遣っていただいたようです。人口が少ない地方ですが、それだけに人間関係がどこかでつながっていて、信頼できる間柄になるというのもいいところだと思います。人口が少ないことがメリットになることもあるのですよ。

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