2017年4月20日木曜日

人生は悩み多し

午後、叔母の入院している病院へ必要なモノを届けようと外出しているところへ、携帯電話が鳴りました。約1か月前にhasunohaで回答した女性の方からでした。こんな素晴らしい男性はないと思って結婚したあとの不倫に打ちのめされているという相談でした。その時に恕という文字を使ったのですが、その文字が気になって仕方ないということでした。

恕と言う文字は、相手のことを自分のことのように思いやるという意味ですが、そこから始まってゆるすという意味もあります。ただゆるすということではなく、相手に思いやりや慈しみを持って許すという意味で、相手の過ちを自分の中で溶かしてしまって、すべてを含んで受け入れるということになります。許すは相手の気持ちを聞くことであり、赦すは罪をゆるすことであり、恕すは相手の気持ちを思いやるという使い分けになります。

今年の漢字を選ばれる高僧の方たちが、後世に残したい漢字のトップに選ばれた文字です。怒りという文字に似ていますが、意味は真反対です。如とはありのままという意味であり、奴とは軽蔑する気持ちを表す文字ですので、似て非なるものです。
夕方には、ご門徒さんではありませんが、少し縁のある方が悩みの相談に見えました。難しい相談でしたが、最後は自分で決めるしかないので、自分が前向きに感じる方を選ぶというのも一つの方法ですよというようなアドバイスをしました。結局は一つしか選べないわけですから、良かったと思うのも、後悔するのも自分が作っていることなのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿