2017年4月2日日曜日

こどもむけこわい絵本



ツイッターで「たべてあげる」という絵本が話題になっています。なぜ話題になっているかというと、こともが怖がる内容になっているからということです。嫌いな食べ物を、代わりに食べてくれる小さな自分が現れてピーマンやニンジンなどを食べてくれます。お母さんには残さず食べてくれてありがとうとほめてもらえますが……。

作者はこどもには怖いものがなければいけないと言います。怖いものがあるから、自分の欲望に負けそうなときでも、その怖さが抑止力になると言います。わたしも子供の時、母親からいろんな怖い話しを聞きました。特に怖かったのは「人さらいが来る」という話しでした。悪い子はいないか、親の言うことを聞かない子供はいないか、とさらっていく子供を探しているというものでした。親としては子どもに言うことを聞かせるときに、効果抜群の話しだったようです。私にとっては、その話しは無条件降伏するくらい怖い話しでした。

この絵本は、食べ物の好き嫌いをなくすことを目指しています。きっと効果のある子もいることでしょう。日本の昔話しでも、西洋の童話でも、怖い話しはたくさんあります。その中で道徳的なことや努力すれば報われることを教えているのでしょう。仏教の地獄絵図もそういう所があります。悪いことをすれば地獄に落ちるという単純明快な教えは現代でも通用する教えだと思います。
 

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