2017年3月6日月曜日

魔性の言葉「みんな」

毎日新聞日曜版の新・心のサプリを楽しみに読んでいます。心療内科医の海原純子さんの書かれているコラムです。このたびは「みんな」という魔力について書かれていました。誰もが親にモノをねだる時に使った「みんなが持っている」という言葉。本当は仲良しの数人しか持っていないのだけど、みんなというと親が許してくれるのです。

会議で最初に誰かが意見を言い、同調する人が何人かいると、自分もその意見だったように錯覚し、みんなと同じになってしまうといういう事を経験しました。あまり良くない傾向だと感じたので、最初に意見を言うようにしました。でも、同じような意見がたくさん出た後で、それらを含んだ別の角度からの意見を言う人を見て、すごいなと思っている自分がいました。

経験を積んでからは、後からでも違った意見を言えるようになりましたし、最終着地点を見据えた意見も言えるようになりました。そこになるまでには時間がかかりますし、進歩のない人もいますので、多数を占めるであろう意見を言う人は、今でも怖い気がします。

職場でも真っ先に帰るということは出来ませんでした。みんなが仕事をしているのに、自分だけ帰ることは出来ませんでした。今考えると、みんながそう思って帰らなかっただけかも知れません。大した仕事もないのに、残っていたことが確かにありました。本当はそんなときに勇気を出して、一番に帰っていたら良かったのでしょう。多様性という意味では、へそ曲がりも必要なのですね。
 

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