2017年3月4日土曜日

今こそ仏教頑張れ!

私のところは小さいお寺ですが、今日は法事が三件ありました。なぜか午前中が無くて、12時と13時と16時でした。お寺でのお斎が2件ありましたので、客殿だけで対応できず門徒会館も使いました。大きなお寺は、こんなことは日常茶飯事でしょうから、大変だなあと思います。

近年お寺離れが叫ばれていますが、一番の原因は核家族化と少子化です。お寺の責任ではありません。ただし、二番目はお寺に魅力が無くなったことだと思います。これはお寺の責任です。

一般論ですが、その声を拾い出しますと次のようなことが言えます。

1.      お経の意味がわからないので、有難みを感じることができなかった。

2.      法話もないので、法要に出て良かったねという実感がなかった。

3.      焼香のたびに遺族のお礼が必要だと言われたので、悲しむことも出来なかった。

4.      法話があったが、夢物語のような話しで、現実の生活に役立つようなものではなかった。

5.      住職の生活態度からして尊敬の対象になっていないので、話しを聞いても感動出来ない。

これはほぼ住職の責任と言えます。努力して出来ることは最大限すべきだと思います。ここをクリアすれば、寺離れは致命傷になるほど広がらないと思います。

葬儀の小規模化が進んでいますが、大ホールを使う葬儀は存在します。都会ではその多くは新宗教だそうです。新宗教はその人の生活実態をよく知っており、例えば難病のためのセミナーを開いたりします。その人に寄り添った活動を重視しています。そして同じ病気で苦しんでいる人のネットワークを作ります。

そうすると、葬儀が発生した場合には、ネットワークの近くに住む人は、その葬儀に全員が参加すると言います。大ホールはそういう葬儀で使われるのです。今となっては新宗教には違和感があるとは言えません。実態があるからです。伝統仏教も今のままでは、新宗教に凌駕されかねないと思います。今こそ仏教頑張れの時代です。
 

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