2017年2月27日月曜日

人生は悩みのデパートです

hasunohaの回答僧に登録してから10日間が過ぎました。今までの回答数が20になりました。一日に平均2回回答していることになります。皆さん真剣な悩みを相談されていますので、こちらも真剣にならざるを得ませんし、あとに残るものですからあやふやな回答は出来ません。回答に対して責任を持たなければなりません。

総回答数が28,550件ですから、すごい数です。おそらく質問も一万件は下らないでしょう。過去の質問を見ると同じような質問がありますが、質問者の年齢や性別、職業、家族構成などが違いますし、それぞれの経験や性格、考え方も違いますので、回答する方も質問文からそのあたりを考えながら回答する必要があります。

宗教年鑑によると仏教の主な宗派に在籍する僧侶は、約9万2千人と言われていますので、hasunohaに登録している僧侶は、0.2%ということになります。もう少し回答僧が多くなれば、質問制限をしなくていいのになあと思います。

このたび10日間ではあれ、回答して見て思うことがあります。回答することによって自分という人間がよくわかります。反省すべき点が多くあることがわかりました。また、自分では回答出来ない質問もたくさんあります。他宗派の教義や作法のことは全くわかりません。女性固有の問題も答えられません。さらに自分の経験から導き出すことの出来ない深刻な相談にも答えられません。

Hasunohaに回答僧としてログインすると、まだ回答のないものの一覧が見えます。その中から自分が回答出来そうなものを選びますが、ほぼその日のうちに回答ゼロが無くなります。すごいことだと思いました。どんな難問であっても自分の視点で回答する僧侶がいるのです。思わず有難しをクリックしました。当分は抜けられそうにありません。
 

2017年2月26日日曜日

お寺と神社


世の中にはお寺と神社の違いがよくわからないという人もおられるようですが、今日は鳥取因幡組第9期連研の11回目が河原町の円浄寺さんで行なわれました。ほとんど毎期会所を引き受けていただき、毎回テーマの違う講師を引き受けていただいています。今回のテーマは、お寺と神社の両方を信じてはだめなのですかというものでした。

お寺と神社は色々なことが違いますが、代表的なものに教義があるかどうかということがあります。簡単に言えば教えの道しるべがあるかどうかということです。お寺はお釈迦様が説かれた説かれた「四諦・八正道」という教えがあります。諸行無常とか四苦八苦とか煩悩、涅槃などの教えも全てこの中に入っています。しかし神道にはそういう教えはありません。神道は森羅万象を神として、恐れ、敬い、感謝する宗教であると言えます。神が嫌がるものを穢れと言い排除しようとします。また穢れを除くために禊という儀式をすることもあります。禊の代表的なものとして水で洗い流すとか塩で清めるなどがあります。

また、神社にはおみくじがあり、それで吉兆を占うことがあります。また合格祈願、交通安全など祈祷によって願いを叶えたり、災難を避けたりすることもありますが、神社によっては効果は保証しませんという注意書きがあるそうです。効果が無かったらクレームを入れる人があるのでしょうか。昔は当たるも八卦当たらぬも八卦といって、そんなことを問題にする人はいませんでした。

遊び感覚で占うことには問題はありませんが、占い師に洗脳されたタレントがいたように、すべてを占いの結果に依存してしまって自分の意思がなくなってしまうのは問題です。

仏教は心の中の問題に対し、結果から原因を探り、原因を解消して行くという方法を取ります。解消する方法がない場合には、自分自身がそれを受け入れる努力をするということです。浄土真宗の親鸞聖人は神祇不拝という立場をとられ、阿弥陀如来一仏に帰依する道を選ばれました。
 

2017年2月25日土曜日

お念仏の声

今夜、六七日の逮夜勤めに伺いました。二七日までは声がほとんど聞こえませんでしたが、逮夜を迎えるごとに声が聞こえるようになり、音程もしっかりしてきたのがわかりました。今夜のお勤めでは、音の長さも音程もバッチリでした。毎週通った甲斐があります。

大体男性より女性の方が声に出して読まれます。日常的に慣れていないことなのですが、お経を読むということに関しては女性の方が抵抗がないようです。男性は普段やっていない事には、抵抗があるようです。普段やっていることであれば、自分の実力がわかっていますから、どの程度やれるかがわかります。未知のことに関しては、女性の方が素直で大胆です。男性はどちらかというと引っ込み思案で小心です。

実は私も僧侶になってからも、大きな声で念仏を称えることが出来ませんでした。どちらかというと周りを気にしながら割に小さめな声で念仏を称えていました。それが変わってきたのは、堂々と大きな声で念仏を称えている人に遇ったからです。その姿を見て美しいと思いました。こういう風に見えるのだったら私も大きな声で自信を持ってお念仏しようと思いました。

何事でもそうですが、やはりどの世界にも先生が必要なようです。自分が尊敬できる先生を見つけて、素直に学ぶことが大事ですね。


2017年2月24日金曜日

尾崎翠フォーラム祝賀会

「尾崎翠を読む」という三冊の本が、鳥取県出版記念賞の中の影井賞を受賞したことを祝う会が開催され、尾崎翠の親族として参加して来ました。この本は尾崎翠フォーラムが毎年行った15回のフォーラムを集大成したものです。私も10回目と15回目で講演していますので、講演記録としてこの本の中に載っています。

今日はファーラムを実際に運営して来られた方が11名と親族が3名参加しました。参加者が自己紹介を兼ねて、ここまでの感想やら現状を報告しながら懇親を深めるという形で進行しました。尾崎翠に強い思いを持っている方々ですから、話し始めると止まりません。一人10分はザラです。内容も多岐に亘り15年間前の話しから、これからどういう活動をやって行こうとしているのかまで様々でした。共通しているのは、いつもなら7月のフォーラムに向けあれやこれや準備をしている時期なのに、それが無くて寂しいとか気が抜けているというようなことでした。 

長年続けていた大きなイベントが無くなるのは、周りの人にとっても寂しいことですが当事者はもっとだと思います。一気に年をとられたように感じたのは、年齢のせいだけではないようです。若い世代にバトンタッチしたいという思いはあるようですが、これだけの情熱を持ってやって行くというのは難しいことです。 

尾崎翠フォーラムに限らず、地方で起こった文化活動が消えてしまうことは良くあります。私たちが行なっていた人形劇団こうま座の活動もそうです。まだ完全に消えてしまったわけではありませんが、舞台や人形、小道具、大道具などを保管させてもらっていた公民館が取り壊されるらしく、荷物をどこかに搬出しなければならなくなります。拠点が無くなると再活動も難しくなります。 

尾崎翠に関しては、2020年が五十回忌にあたります。養源寺で法要を勤めることになりますが、その時までに新しい活動が生まれると良いですね。フォーラムの皆さん16年間ありがとうございました。

 
 

2017年2月23日木曜日

両想いの友情は半分

自分があの人は友達だ思っている人の半数はあなたを友達だとは思っていないという調査結果があります。9万2千人を対象とした調査では、友情が両想いである割合は34%~53%という結果が出ています。その他の調査でも半分程度という結果が出ていますので、間違いはないようです。 

これは少し意外でした。90%台くらいは行くのだろうと思っていました。この結果に従うと私が友人だと思っている人の半分は私を友人だと思っていないということになります。逆に私は友人だと思っていないが、相手は私を友人だと思っている人が半分いるということになります。これに似たことを年賀状で感じます。この人には年賀状を出さなければならないという人からは、半分くらいしか年賀状が来ず、この人には出さないでいいだろうと思った人から年賀状が来ることが多いのです。 

友人の定義を考えたことはないですが、友情の研究をしているロナルド・シャープ教授によりますと友人とは「相手を理解するために時間を割き、自分を理解させることに時間をさける人々」と定義しているそうです。研究によると、強い共感や親しみを持ち、日常的に親密な関係を持っている人は家族を除くと4人ほどだそうです。それ以外の人は友人と知人の間をさまよっているそうです。 

誰が自分のために時間を割いてくれて、誰が自分の気持ちを豊かにしてくれ、誰が自分を恋しく思ってくれて、自分が恋しく思うのは誰なのかということを見直すことが、今後の人生にとって大切になりそうです。
 

2017年2月22日水曜日

三つ子の魂百までもはウソ?

人は成長するにつれてモノの考え方や性格も変わってくるものですが、日本には「三つ子の魂百までも」ということわざがあります。意味はご存知の通り、三歳の子供であってもその時に身体で覚えたことは百歳まで変わらないということです。魂というのはその人を作っている中心的な考えとか性格のようなものだと思いますので、変わらないだろうなあと漠然と納得していました。 

ところがそうではないということをイギリス心理学会が63年間にわたる研究の結果として発表しました。63年間もかけてどういう風に検証したんだろうと思いました。

1950年、研究者らはスコットランドに住む14歳の少年少女1208人に自分の性格についてのアンケートを取りました。アンケートは自信・根気・気分の安定性・独創性・誠実さ・学習意欲という6つの要素が評価されるもので、これら6つの要素は最終的に「信頼性」の評価を作りだすものと考えられています。そして当時の被験者らが77歳になった際に、再びアンケートを実施。1208人の被験者のうち、居所を特定できたのは635人で、そのうち174人がアンケートに参加することに同意したとのことです。

174人の被験者らは1950年当時に行われたアンケートと同じ質問に回答するとともに、被験者らの家族や友人にも被験者に関する同様のアンケートが取られました。すると、63年前に実施されたアンケート結果と重複する部分がほとんどないことが判明しました。研究者らは、過去の短いスパンの研究結果から、「63年の時を経ても人の性格には共通した部分があるだろう」と仮説を立てていたのですが、仮説が裏切られる形になったわけです。10年・20年では過去と現在で人の性格に共通する部分があっても、スパンが長くなると両者の関係性はほぼなくなるようです。 

仏教では諸法無我といっていつまでも変わらずにいる自分というものはないという立場に立っていますが、この結果はそれを裏付ける形になったようです。
 
 

 

 

 

 

2017年2月21日火曜日

内視鏡検査に立ち会いました

叔母(満93才)の内視鏡検査に立ち会いました。何度目かのトライでやっと検査が出来ました。問題は検査当日に飲む2リットルの下剤が飲めない事でした。水を飲むと噎せるので普段からお茶にもとろみをつけて飲んでいます。とろみをつけた水溶性の下剤を2リットル一度に飲むのは無理だということで、三日に分けて飲むことになりました。今日は内視鏡室に来てから3/3回目を飲みました。

歳を重ねると検査するだけでも大変です。昨年夏の乳房切除のための入院、年末の血糖値コントロールのための入院に続き、続けて三回病院にお世話になっています。そしてその度に施設のヘルパーさんにもお世話になっています。私は立ち会ったと言っても、何もする事はありません。多分家族の同意が必要な時のためにいるのでしょう。

検査が必要な方がたくさんおられて、日程を確保するのも大変なようです。腸の中に腫瘍のようなものがあるということですが、それが何かということを調べると同時に、腸の塞がり具合によっては腸閉塞を防ぐ施術が必要な場合もあるようです。医療技術は日々進化していますが、高齢になると体への負担も大きくなるようです。
 
検査も無事終わり、内視鏡で見した写真を見せてもらいました。腸の内壁に腫瘍がありました。悪性かどうかはまだわかりませんが、腸の通り道が細くなっています。明日は外科の先生と今後について相談します。検査結果は、一週間後に聞くことになると思います。
 

2017年2月20日月曜日

50年前の学生生活

NHKの朝ドラ「べっぴんさん」で、いま1970年の世界万国博の頃をやっています。ちょうど私が大学3年生のころです。大学時代は1年間寮生活でした。寮は大学のキャンパス内にあって二人部屋でした。もちろん全員初顔合わせですが、私は香川県の人と同室になりました。寮というのは元進駐軍の宿舎で、ベッドもやたらに大きく、注意書きもNo smokingと英語でした。 

寮での楽しみの一つは、寮生の実家から送ってくる荷物を開けることでした。北海道から鹿児島まで全国から送ってくる荷物には、普段食べたことのないものもたくさんありました。熊本のザボンにはびっくりしました。我が古里からは梨を送ってもらいましたが、15キロの箱でもあっという間になくなります。中にはみんなが寝静まった真夜中に荷物を開けているものもいましたが、仲間外れになることが多かったようです。 

自宅への連絡は公衆電話です。10円玉をたくさん持ってかけるのが当たり前でしたが、裏技で10円で長距離にかけているものもいました。ただその裏技は最後の番号が1でなければ使えないものでした。やっとカセットレコーダーが出始めたころで、深夜放送をマイクで録音していました。学生運動や反戦フォークが盛んな頃で、吉田拓郎のソノシートが音楽雑誌の付録についていたのを思い出します。 

2回生からは京都の南端の淀にある下宿に移りました。同居人と二人で一部屋1ヶ月5,000円ほどの家賃でした。3回生のとき別の友人と二部屋ある一軒家に住みました。6畳・8畳・トイレ・台所がついて月7,500円でした。古い洗濯機がありましたが、脱水はローラー式でした。学生ですからテレビは持っていませんでした。もちろん携帯やスマホは存在しません。パソコンもありません。エアコンやストーブもありませんでした。今では考えられない生活ですが、楽しかった思い出ばかり残っています。
 

2017年2月19日日曜日

スマホ育児

孫たちの相手に疲れた時、安易にパソコンのYouTubeを見せることがありますが、母親の中にも仕事、家事、育児と忙しさがピークになる時に、子供にスマホの写真や動画、幼児番組などを見せて乗り切っている人がいるらしいです。子どもたちもそれを見てるときは大人しく待ってくれるそうです。 

最近になってスマホ育児という言葉が出来、その功罪について問題となっています。メリットをあげる親は、・文字をスラスラ読めるようになりボキャブラリーが増えた・スポーツや新しい遊びをする場合に、すぐにトッププレイヤーの動きを調べて、見ることが出来る。それは子供の成長を促すことになると思う・質問されて親が答えられない時に、画像や音声付きで説明できるのがいいと言います。 

一方悪影響を心配する親は、・取り上げるとすごく怒る。依存性があるように感じる。・1日数時間の使用を繰り返していた結果、デジタル機器以外への興味が減り、会話も減少。少しキレやすくなったように感じた。・近くで小さな字を見るので、視力が悪くなったり、疲れやすくなったり、眠れなくなったりした。と述べています。 

視力の低下はスマホを長時間見つめると、物を立体的に見たり、遠近感などの機能が低下するので目のためには良くないと言います。また、親がスマホに夢中になると、子供への目配り気配りがおろそかになり、結果として子供とのコミュニケーションが減ってしまいます。また依存性の高さも気になるところですが、警視庁HPによりますと小学生で、やや依存と高依存を合わせると25.3%、中学生で69.3%が、高校生で81.6%が悪影響を受けています。 

専門家は、「画面を見て手を動かすだけのスマホのゲームをやり続ければ、パッと見てパッと反応することが得意になる反面、人に話を聞いて、その言葉の意味をじっくり考えたりすることの発達が阻害される可能性はあります。子どもがバランスよく成長し、知能を伸ばしていくためには、実際に身体感覚を育む運動、想像力を必要とし、聞く力を伸ばす絵本の読み聞かせ、空間の認識を刺激する積み木など、多彩な体験をさせることが大切だ」と指摘しています。
 

 

2017年2月18日土曜日

hasunohaに加わりました


一昨日hasunoha(ハスノハ)の回答僧に登録しました。Hasunohaとは、インターネットで僧侶に相談できるサイトで、仕組みは次の通りです。

①問答(Q&A 一般の人からの質問に、僧侶であるお坊さんが回答します。 質問は会員登録をすることでどなたでも行えます。 回答は寺院申し込みをいただいたお坊さんよりいただきます。
他の人の問答も見れるため、読むだけでも役に立つ教えが満載です。
②お坊さん hasunohaに登録されたお坊さんを一覧できます お坊さんごとに問答やプロフィールを知ることができます。 回答をいただいたお坊さんの価値観や活動を知ることができます。
③お寺 hasunohaに登録されたお寺を一覧できます。 お寺ごとにプロフィールやイベントを知ることができます。 回答いただいたお坊さんが所属するお寺の活動を知ることができます。 

2012年3月に出来たサイトですが、昨年3月頃から質問が急増し、今では質問制限を設けるまでになったようです。回答僧は200名弱と言われていますが、現在はあまり回答されていない方もありますので、そこまではないと思います。質問を制限していても毎日30名近くの質問がありますので、回答する方も大変だと思います。

登録して三日間で五つの質問に答えましたが、一つの質問に答えるのに結構時間がかかります。空いた時間を見て、お答えしたいと思いますが習慣づけるまでが大変だと思います。スムーズに回答されている方も見受けられますが、尊敬いたします。しばらくは勉強の一環として続けて見たいと思っています。お坊さんの中の釋立洋を探して見て下さい。

2017年2月17日金曜日

北の犯行か?

ドラマでしか起こらないようなことが白昼の空港で起こりました。動機の点からすれば北朝鮮による犯行としか考えられないと言われていますが、それにしては不可解なことが多過ぎるような気がします。ドラマの見過ぎかも知れませんが、北朝鮮の工作員であれば密かに犯行に及ぶことが出来るのではないかと思います。 

例えば深夜寝静まったホテルに入り、寝込みを襲うことだって出来そうに思います。テレビで見る限りでは、24時間身辺警護が付いていたようには思えません。少なくとも日本人が誰にも知られずに拉致されたことを思うと、拉致より簡単そうな気がします。 

北朝鮮の工作員による犯罪では、大韓航空爆破事件が有名ですが、かなり用意周到で見つかった時のための自決用の薬も所持していましたし、飲もうともしていました。たとえ現地調達の実行犯であったとしても、そこから黒幕が判明するかも知れません。北朝鮮の犯行であることがわかると国際的に窮地に追い込まれてしまうので、手がかりを残すということは理解出来ません。 

ミサイルの発射実験を見てもわかるように、技術は格段に進歩しています。工作員の武器や技術も進歩していると見るのが当然だと思います。これから真相が徐々に解明されて来ると思いますが、当分この事件で視聴率が稼げることは言うまでもありません。
 

2017年2月16日木曜日

鳥取に坊主バー出現


私がファンでもある光澤寺さんが二日限りの坊主バーを開くというので、出かけて来ました。告知はフェイスブックだけです。それだけで集まれば苦労はしません。フェイスブックにお客さんゼロかもと書いてあったので、それだけは回避したいと友人を誘って行きました。 

心配した通り我々が初来店だったようです。男三人の話しでは色気もなく、昔の思い出ばなしばかりです。男が飲みに行く理由は一つです。自分がいい思いをしたいからです。歌を褒められてもいいし、輝く目で見つめられてもいいのです。まして性格を褒められたり、好感を持たれた感触があれば、多少の出費は厭いません。 

ですから普段の生活でいい思いをしていれば飲み屋に行く必要はないのです。酒場は満たされてない人が行くところです。満たされない度も人それぞれです。他人から見れば十分に満たされている人も、もっと満たされたいという気持ちがあるのです。単なる酒好きで行く人は少数だと思います。それと同じように歌を歌うことだけが純粋に好きな方は、一人カラオケで満足します。 

人は他人から認められ評価されることで、自分自身を確かめます。鏡がなければ自分の目で自分の姿を見えないのと一緒です。他人とコミュニケーションすることで自分がわかるのです。 

坊主バーをやることには賛成ですが、もう少し計画性を持ってやって欲しいです。直接声もかけずにオープンしても誰も来ません。働きかけがあるからそれに応えようとするのです。もし今後も続けるのなら、世の中のニーズも読んで、採算も計算しながらビジョンを持ってやりましょう。協力してくれるメンバーも見つけて来ます。 
 

2017年2月15日水曜日

寺子屋人形劇場のご案内



 
雪かきブログばかりだと気がめいってしまうので、楽しいお知らせをします。昨年から始めたお寺での人形劇上演を3月25日(土)の午後2時から行います。私は18歳から龍谷大学のサークル【宗教教育部】で人形劇に関わり、卒業後は地元の人形劇団こうま座に籍を置きました。 

ここ2年ほど活動を休止していますが、昭和31年に出来た劇団ですので、アマチュア人形劇団としては、活動歴は日本で10指に入ると思います。消滅したわけではないので、拠点が出来次第活動を開始しようと思っています。 

昨年の寺子屋人形劇場は、劇団どんぐり、おかぴよん先生、人形芝居めい遊の三劇団に出演いただきました。今年は、劇団どんぐり、おかぴよん先生、とらまる人形劇団の三団体です。プロ劇団であるとらまる人形劇団は、倉敷にある劇団で、今年で結成12年になります。上演先品は「ぼっけえばあさん」「ごんぞうむし」の二作品です。 

どなたでも無料で入場できますので、楽しみにしていて下さいね。写真は昨年の劇団どんぐりの様子です。
  

2017年2月14日火曜日

非常時こそ地域の力を

今回の大雪に対する鳥取市の除雪体制が問題となっています。国道は国土交通省、県道は県道路課、市道は市道路課の対応となるようです。市道の対象となる延べキロ数は600kmだそうですので、これを一週間(一日に80km強)で除雪することは物理的に不可能です。

ローカルニュースでチェーンを巻いたゴミ収集車がスタックして動けなくなる様子を放送していましたが、90㎝を超える除雪していない道路を走るのは四輪駆動車でも無理です。まして後輪駆動のゴミ収集車ではすぐにスタックするでしょう。

ゴミを幹線道路まで出すか、自力で除雪するしかないでしょう。我が町内は1月の雪でスタックする車が続出したのに懲りて、今回は若者中心のチームを組んで除雪しました。先に堅くなった雪を鍬やスコップで掘り起こし、そのあとから除雪車が左脇に雪を飛ばします。道路全面は時間がかかるので、除雪機の幅で左右に広めの轍をまっすぐに作ります。この対応でスムーズに通行できるようになりました。
 
今回は連休に降ったことで仕事が休みの方が多かったのと、豪雪のため月曜日も休んだ方が多かったので人手が確保できました。ですからタイミングの問題もあります。同じような道路でも、飲み屋街のように居住者の少ないところや公園などがあって住民がいない所では、人手が確保出来ません。このようなところは、市が除雪する必要があります。 

一律にマニュアル化することは出来ませんが、除雪出来るまでは通行止めにし、雪の柔らかい間に住民の力で車輪部分の除雪をすれば立往生の車もなくなると思います。今回の経験を町内で共有化することが大切だと思いました。


2017年2月13日月曜日

トランプ効果

トランプ大統領の話題は毎日のように報道番組やワイドショー、新聞で目にする毎日です。日本でも批判的な記事が多いのですが、中でもニューヨークタイムズは、質問も受けてもらえないということで、反論記事で埋め尽くしましたが、なんと販売部数が伸びているというのです。オバマ大統領時代は、販売部数は減少の一途でした。 

この傾向は他のマスコミでも一緒です。視聴率は上がり販売部数は伸びています。本音のところではマスコミは喜んでいるのではないでしょうか。喜んでいるのは日本政府も同様です。NHKまでもが安全保障で成果があったと言っています。本当に信じて大丈夫ですか。 

選挙で選ばれた政治家と国民の世論が乖離するのはよくあることです。世の中は移り変わっていますが、選挙で選ばれた時はすでに過去なのです。新調したスーツがピッタリなのは、新調した時だけで、時が経てばたつほど合わなくなるのと一緒です。 

そういう意味では、極端な政策を打ち出して当選したトランプ大統領は、時間が経てば少し丸くなって、ピッタリの時期が遅れて来るのかも知れません。まあ一番困るのは何もはっきり言わずに、何を考えているのかわからない輩です。良きにつけ悪しきにつけ、はっきりしているのは有難いことです。はっきりしている政治家と言うのは珍しいタイプです。当然敵も多くなるので、支持率が下がって来た時が正念場と言えます。
 

2017年2月12日日曜日

肉体労働が続きます

今日の日曜日も雪かきの一日でした。法事も研修会もすべてなくなったので、時間はたっぷりあります。午後からは晴れ間ものぞきましたので、救急車や消防車が入れるように、皆さんが出て道路の除雪をしました。夕方5時ごろまでには、何とか車が通れるようになりました。除雪機も町内を2往復しましたが、捨てるところがないので苦労します。 



朝起きて境内を除雪機で除雪し、門徒会館までの60メートを一本道で除雪します。大体それで午前中終了。昼食を取り、体力回復のため一時間ほど仮眠。午後から町内の道路を除雪機で除雪。下が固くなっているので、前方をスコップで掘り起こした後を除雪機で飛ばします。二人三脚でやるとはかどります。5時になったら作業を止めます。自宅に戻りコーヒータイム。メールのチェックをして、返事を書き夕食です。そのあと犬を連れて雪の街を散歩します。 

明日は境内と駐車場を除雪します。我が家の車はごらんのとおり手付かずです。まずは自分のことより町内のことを優先しています。明日は月曜日ですので、一斉に車が動き始めます。恐らくあちこちでスタックする車が出てくると思います。田舎ですから車のない生活は考えられません。腕と肩が筋肉痛と同時に握力が疲弊しています。立ち上がると腰にも来ています。運動不足は解消しますが、筋肉疲労は回復しません。あと三日間ほど除雪作業が続きます。
 
  

2017年2月11日土曜日

積雪90センチ超え


 

早朝から雪かきをしていましたら、午前の法要のキャンセルの電話がありました。大阪から前々日に鳥取入りをされていました。大雪の予報が出ているので延期しませんかと電話していたのですが…。夕方の逮夜参りもキャンセルの電話がありました。明日の仏壮の臨時総会も中止になりました。この雪でいろんな予定が一気に無くなりました。皆さん動けないようです。 

近所の方が車を出そうとされ、結構な広さの除雪をされましたが結局あきらめられました。市役所に除雪を頼んでもらえないかと言われましたが、優先順位が低い道路なので無理だと思いますとお断りしました。幹線道路が優先になりますので仕方ありません。国道、県道、バス路線が優先になります。市内の狭い市道は一番最後です。6年くらい前に除雪車が通った記憶があります。 

こんな時は無理をせず、家でゆったりと過ごした方がよさそうです。町内会長が雪を心配して徳島から急遽帰って来られたので、一緒に消火栓と消火ホース収納庫の除雪をしました。積雪で消防車も入れない状態なので、消火栓周りの除雪は大事です。雪で見えなくても、どこに消火栓があるか覚えておく必要があります。忘れがちですが、大切なことです。


2017年2月10日金曜日

除雪が続きます


 

また、結構な量の雪が降りました。朝7時の時点では4㎝だったのですが、8時7㎝、9時10㎝、10時13㎝、11時18㎝、12時23㎝、13時25㎝とどんどん増えました。午後は小康状態になったので、夕方現在では増えていません。朝10時には安穏堂にお参りがあったので、境内は朝一で除雪機を動かしました。

午後になると雪が止んだのであちこちで雪かきを始められました。1月の雪では立往生の車が多発したので、早めの雪かきです。重たい雪ですので、除雪機の吹き出し口に雪が詰まります。詰まるとところてん方式で雪の塊が出て来ますので、除雪にはなりません。エンジンを掛けたまま雪を取り除くのは危険ですので、切ってからお湯をかけて雪を取り除きます。 

駐車場は広いので、一往復するのに30分はかかります。25㎝ですと前進速度を遅めにすれば一度できれいにかけます。ただし雪を捨てる場所がないので、ところどころに島を作って、そこに固めることになります。明日は午前中に法事がありますので、今日中に除雪をしておかなければなりません。明日の朝降っていれば、また朝一から除雪機を動かさなければなりません。 

前進と後退しか出来ませんので、曲がるときは力で本体を回転させなければなりません。腕の力と握力を必要とします。まだ中央に四往復分くらい残っていますので、逮夜参りまでに済ませなくてはなりません。肉体労働が続きます。

2017年2月9日木曜日

大手銀行で進む印鑑不要

ハンコを作る時セットで作ると、実印・銀行印・認め印の三種類があります。それほど銀行と印鑑は密接な関係があるものですが、最近になって印鑑不要で口座開設が出来るところも増えて来ました。そもそも印鑑社会は日本だけのことです。他国での主流はサインですが、日本人はサインをする習慣がないのでいつも同じサインが書けるというわけに行きません。芸能人であれば慣れているでしょうが。

ネットバンクではすでに印鑑なしで口座を作ることが可能でした。印鑑は本人に間違いないということの証として使ものですから、ネットでは個人認証できれば印鑑は不要です。今回は大手三行が印鑑不要にハンドルを切ったということですので、いずれ他行も追随して行くでしょう。今回の個人認証の方法は、サインと指の静脈認証です。サインは形以外に筆圧とかくせなども認識できる装置が出来たということで、漢字のサインも本人かどうか見分けられるようです。指の静脈認証も100%見分けられるということで取り入れられたようです。
 
それ以外にも指紋認証や顔認証、音声認証など有力なものもありますが、組み合わせにより偽造不可能となれば、印鑑不要が当たり前になって来るでしょう。いままで普通に印鑑を使って来ましたから、急に不要の時代が来たら寂しい思いをする人もあるのではないでしょうか。ATMでは簡単な暗証番号が主流ですが、ネットではワンタイムパスワードやメールパスワードが主流です。スマホが普及するにつれて、新しいパスワードが開発されるでしょう。これからの時代スマホが必需品になるかも知れません。

2017年2月8日水曜日

本:お寺さん崩壊2

この本に書かれていることにウソはないと思いますが、こんな実態だったら誰も継ぎたくないですよね。兼業せずに住職が専業でやって行ける門徒(檀家)数が300軒と書いてあり、300軒あれば葬儀・法事などの布施収入が900万円、護持会費300万円の合計1,200万円の収入となり、何とかやって行けると書いてあります。でも実際は300軒の門徒(檀家)があるお寺は少数です。本願寺派の調査でも、300軒以上は全体の16.7%という結果です。反対に100軒未満というところは、49.7%を占めています。 

収入面だけ見ればお寺はかなり厳しいと言えます。また、葬儀は時を選ばないですから葬儀件数は少なくても旅行などでお寺を空けるのは難しいと言えます。ただ私の組には勤め合い寺院というのがありまして、必要な場合には代行していただけますので、旅行などは可能です。ただ門徒さんにしてみれば、代行ではなくやっぱり住職にお経をあげてもらいたいというのはあると思います。 

こうしてみると悪いことだらけの仕事のように思われるかも知れませんが、個人的には良いところもあります。年間通して見れば、自由になる時間は比較的たくさんありますので、インドアの趣味がある人にはもってこいです。映画鑑賞、音楽鑑賞、読書、工作関係の趣味、美術・陶芸・書道・華道・歌壇・俳壇などの趣味、さらにはパソコン・オーディオ・無線など私の知り合いのお寺さんにもマニアやオタクっぽい方がおられます。まあそれでバランスを取っているのかも知れません。 

一方お寺には予約なしで来られる方が多いですから、客殿と本堂の掃除だけは絶えずしておく必要があります。本堂やお内仏さんのお花も絶やすことなく飾っておかなければなりませんし、茶菓もいつでも出せるようにしています。お掃除ロボットなどもありますが、拭き掃除や境内の掃除は体力が必要です。体が動くうちはいいのですが、高齢になると大変だと思います。70歳くらいが引き時でしょうか。 

また、住職は法話など人前で話す機会が多いので、普段からの勉強が必要となります。本を読むことや知識を吸収することが好きな方には、住職はいい仕事だと思います。この本にも書いてありましたが、これからの住職は公募がいいかも知れません。跡を継ぎたくないのを無理に継がせるよりいいような気がします。前寺族の扱いをどうするかという問題が残りますが、宗派で寺族年金のような制度を作って公的年金に上乗せ出来れば解決しそうな気もします。ともかく跡継ぎのない仕事にだけはしたくないと思います。
 

2017年2月7日火曜日

本:お寺さん崩壊


昨年の12月20日に発行された水月昭道さんの「お寺さん崩壊」を読みました。まず、毎日新聞で紹介された記事をご案内します。 

【著者は、以前、自らを含む博士号取得者の生活苦を描いた『高学歴ワーキングプア』で話題となった。実は寺の生まれで、今は住職を務める。「坊主丸もうけ」で余裕の生活になったかと思えばさにあらず。寺院からの個人収入は年200万円以下とか。実は、全国で多くの住職が似た苦境にあるという。 新興住宅地育ちなどであれば想像できないだろうが、全国の寺院数は、コンビニエンスストアより多い。ただし、近世の人口比に即して地方に多い。檀家(だんか)が減って寺だけでは食べられない。教員、公務員などとの兼業で昼夜の別なく働き、<お浄土がすぐそこに見える気がする>ほど疲れ果てる住職も。兼業できる仕事も減っている。都市部などの一部僧侶のぜいたくぶりは例外という。 他方、寺檀制度に頼り、仏教を伝えるという本来の役割を怠っているかのような僧侶がいるのも事実だろう。本書は、「終活」ブームなどの背景にある世間の「仏教ニーズ」をくみ取った、「葬式仏教」の先にある寺院・僧侶像をも紹介する。「お寺さん崩壊」は、僧侶にも一般の人にも、仏教との新しいつきあい方を選ぶチャンスでもあるのだ。毎日新聞2017年1月15日朝刊】

著者は浄土真宗のお寺のご住職なので、書かれていることは私のお寺の置かれている状況も似ているなと思いました。ただ給料は私の方が少なくて年間120万円です。それ以外にサラリーマン36年間の年金があるので、何とかやれています。ただ本書にも書かれていますが、本堂や庫裏の減価償却にあたる積み立ては行なっていません。本堂・庫裏をあと50年間持たせるとしても、年間600万円程度の減価償却費が必要となりますが、とてもそんな余裕はありません。

本書冒頭に廃寺されたお寺さんの例が載っていますが、諸手続きや解体などで更地に戻すのに一千万円かかったそうです。生活が成り立たなくなってお寺を止めるのにも相当なお金が必要なことに驚きました。前半は①給料が少ない②休みがない③葬儀は時間を選ばない④今の時代兼業は無理ということで、こんな条件では住職のなり手が無くなるようなことが赤裸々に書かれています。
                                                                                                                                           明日につづく

2017年2月6日月曜日

マイナンバーに思う

一時期はマイナンバーの声が騒がしかったですが、最近はとんと聞かなくなりました。ひと昔前に住民基本台帳カードと言うのがありました。インターネットで税金を払うe-taxという制度があり、それを利用することで5,000円の還付があるということでした。退職した翌年と言うことで確定申告をする必要がありましたし、5000円の還付も魅力でしたので、写真付きの住民基本台帳カードを作り、ネットで確定申告をしました。 

申告自体は比較的簡単でしたが、カード読み取り機などを購入したのでそれなりにお金がかかりました。その後カードを有効りようしようと身分証明書の代わりに使おうとしたのですが、銀行でも市役所でも認知されず、結局免許証を提出することになりました。普及しなかったから仕方ありませんが、この住民基本台帳カードは間もなく廃止になるようです。何百億円も使ったという事実だけが残りました。 

このたびのマイナンバーカードですが、実態は10%も普及していないそうです。施設に入っている叔母の通知は転送では配達されないようで、通知さえまだ来ていないのが実情です。市役所の介護保険関係の書類に叔母のマイナンバーを書けという欄があったので、通知もないので書けないと書いておきましたが、その後何の連絡もありません。 

今のところマイナンバーの民間利用はありませんが、銀行口座との紐付けなどを始め、医療などと紐付きをはじめとして民間利用されていくのではと思われます。また、番号制度をすでに導入している海外では、なりすまし犯罪なども頻発しています。アメリカや韓国などでは、社会問題にもなっています。ネットバンクでも犯罪があるように、マイナンバーカードが民間利用されるようになると犯罪に利用されることも考えられます。 

将来的にはマイナンバーカードでコンビニから住民票や謄抄本、印鑑証明、所得証明などが出せるようになり、どこの医療機関でもカードで病歴や血液型、身体データなどがわかるようになると思います。万一紛失したらどんな被害が出るか分かりませんので、持ち歩きは心配です。 

私の父は亡くなる2年ほど前から銀行通帳再発行の常連でしたし、病院のカードも同じものを何枚も持っていました。忘れたり無くしたりということが日常茶飯事でした。今マイナンバーカードがあったらとても持たせられません。持たないと意味がなく、無くすと怖いカードが普及するのはいつのことでしょう。



2017年2月5日日曜日

お寺とパソコン

月刊住職2月号によりますと、お寺のIT化に関して、被害に遭っているお寺がケース化できるほどあるらしいことがわかりました。①ソフトへの入力代行で数百万円を請求された②入力代行業者の仕事がデタラメであった③購入したソフトの会社が倒産し、使い方がわからない③長期サポート契約を結んだ会社が倒産した⑤ソフトを更新するたびに料金が必要⑥必要のないセキュリティソフトを100万円で購入させられた⑦必要のない契約を解約したら違約金として数十万円取られた⑧検索上位の契約をしたが効果がなかった⑨広告収入が上がると勧められたが全く収入がないなどです。 

多くは檀家管理ソフトの導入に関してだまされているものです。そもそもお寺の檀家管理は昔は手書きでやっていたものです。パソコンがあると便利ですが、専用のソフトがなければできないものでもありません。数千円の住所録ソフトを使えば、過去帳管理くらいまでは出来ますし、年回通知状の発送も可能です。会計に関してはエクセルを使えば、ほぼまかなえます。現に私は専用ソフトなしで寺院の事務をこなしています。 

特に高齢の住職が狙われているということですが、パソコンが使えなければ使える人に頼めば良いわけです。檀家の方に声を掛ければパソコンの扱いに慣れている方がいらっしやると思います。そういう方に相談すれば、現状に合ったいい方法をアドバイスしてくれると思います。パソコンのOSもどんどん進化していますが、それに合わせてソフトも変える必要はありません。使い慣れたものを長く使うことをお勧めします。
 
私はいまだにワード2000、エクセル2000を使っています。不都合は全くありません。メールでdocxexlsで送ってきた場合にはコンバートして、docxlsに変換して使っています。ネットワークに繋いでいなければ古いパソコンでも心配することはありません。壊れるまで使って、壊れたらネットで古いパソコンを探してまた使えばいいだけです。パソコンのオタクを見つけて相談して見て下さい。お金をかけなくともいいソフトがありますよ。

2017年2月4日土曜日

本当に必要なもの

今日は立春。朝から暖かい日差しが境内に満ち溢れていました。所用で街を歩きましたが、みんなの顔がほころんでいました。お墓参りする人も、いい天気ですねぇと笑顔です。太陽の光がこんなにありがたいものだということを改めて感じました。こんな気持ちは、雪国の人でなければわからないだろうなと思うと同時に、雪国でありがたいなとも思いました。

いつも晴れ間がのぞくことの多い地方に人は、それが当たり前になってしまい、太陽に感謝する気持ちが生まれるのだろうかと思いました。それと同じで、飢えと言うことを知らない私たちは、食べ物に本心から感謝するということがあるのだろうかと思いました。なくなって見て初めて分かるというのでは遅すぎます。何でもあるのが当たり前という生活に慣れてしまって、有り難さを忘れてしまっているのではないかと思います。

あると便利ですが本当に必要なものかと問われると返事に窮します。これから今まで使っていたものやあるものをひとつづつ手放して行くことにします。そうして見て、無くて困るものがあった場合にはまた手に入れれば良いわけです。断捨離ではありませんが、手放して行っても困らなかったらどうしましょう?
 
本当に必要なものって、カバンに詰めればどれくらいの大きさになるのでしょう。テレビや音響機器などはスマホで十分足りますし、カメラも今となっては不要です。大概の本もキンドル本で見えます。昔ため込んだカセットテープやビデオテープ、DVDなどもネットでいつでも見えますので多くは不要になります。部屋にあるものを見渡してみると、絶対必要と言うものはほとんどなさそうです。
 
一人暮らしの女性で何度も転居を重ねてこられた方がありましたが、引っ越しのたびに荷物を整理され、最後はアタッシュケースひとつの荷物になったそうです。冷蔵庫や洗濯機、テレビなどが備え付けの住宅もありますし、レンタルも可能です。見直しのきっかけが出来そうです。
 

2017年2月3日金曜日

逮夜参りとは?

夜七時から初七日のお勤めを本堂で行ないました。七日ごとのお勤めは、自宅でされることが多いのですが、今回は十数名の方がお参りでした。自宅では入りきれないのでということで、お寺にお参りになりました。ご自宅に仏壇がある場合は、ほほご自宅に伺います。まだお仏壇がない場合や、本堂を望まれた場合はお寺で勤めることがあります。時間はだいたい夜7時からです。七日ごとのお参りのことを逮夜参りと言い、亡くなられた時と同じ曜日の前日にお参りします。 

近しい人が亡くなられた場合は、心に大きなストレスを負います。人生の中で最大のストレスは、配偶者との別れだと言われています。ストレスは心の怪我です。体に負った傷は、時間が経てば治ります。治る様子を目で確かめることが出来ます。でも、心の傷は外からは分かりません。わかりませんが、大きな傷ですから、治るのに日にちがかかります。 

骨折を治すには、1~2ヶ月かかりますが、心の傷は100日かかります。七日ごとのお勤めは、実はグリーフケアと同じ意味を持ちます。心の悲嘆から回復するための期間です。ひとまず死を受け入れる平常心になるまで50日かかります。そして悲しみからさようならするのは、百か日のお勤めの時です。悲しみを受け止めるのに50日かかり、悲しみを忘れるのに50日かかるのです。 

今でこそ科学的に心の病気を解明でき、ケアが必要な期間も分かりますが、江戸時代に逮夜参りの敷仕組みが作られていたのは驚きです。古い習慣を新しい知識でもう一度見直してみることが必要です。
 

2017年2月2日木曜日

トランプ独裁政治の始まりか?

このところトランプ氏の話題がニュースで取り上げられない日はありません。日本に対しても強硬な姿勢が見えますが、本音のところは見えません。見ていて今までの常識が通用しないということはわかりますが、最終的にアメリカをどうしたいのかということが分かりません。 

大統領ですから権限が強いのは分かりますが、一般的には強ければ強いほど行使は慎重にならなければならないはずです。実際は大統領令の頻発です。特定の国の人たちの入国を認めないというのは、国際規約違反だとして司法長官代行が、大統領令に従わないよう声明を出したところ、30分後には解任されました。 

まさに独裁政治の感じがします。ヒトラーが現れたとき、泡まつ候補のような扱いで誰も相手にしていませんでした。ナチ党の党首からドイツ国の首相となり、大統領も兼務してからは総統と呼ばれるまでになりましたが、首相になった時も一番驚いているのは本人だ。すぐに化けの皮がはがれて辞任すると言われていました。しかし、ヒトラーはアーリア人第一主義で、他国の侵略とユダヤ人撲滅の政策をとって行きました。 

その狂気を支えた人物がたくさんいるのです。すべてヒトラーが目をかけ重要ポストにつけました。ヒトラーより残虐な人物もたくさんいます。数百万人を絶滅収容所へ送ったアドルフ・アイヒマン、最悪の秘密警察機構を作り大量虐殺を行なったラインハルト・ハイドリヒ、大衆扇動術により国家を戦争に総動員させたヨーゼフ・ゲッベルス、缶詰イワシ方式という大量処刑法を確立した大物戦犯フリードリヒ・イェッケルン、ベラルーシを血の海に沈めた犯罪者旅団の親分オスカル・ディルレヴァンガーなど数え上げればきりがないほどです。

どの時代でもヒトラーのような人物は存在しますし、それに協力する人物も現れます。それに負けないためには声を上げるしかないと思います。黙っていると賛同者とみなされても文句を言えません。ひと昔前、なぜ人を殺してはいけないのかと問われて、大人たちが黙ってしまったようになってはいけません。なぜ移民を受け入れなければならないのかということをきちんと説明できる責任が問われていると思います。

2017年2月1日水曜日

大雪の後遺症

早くも2月に突入しました。1月23日、24日に降った57㎝の積雪もほとんど消えました。残っているのは、除雪した雪を積んでいるところです。この雪を融かすには、削り取ってまき散らすのが一般的方法です。何もせずにほったらかしにしていたところの方が早く融けます。積んだ雪が融けるのはまだ1週間ほど先になります。 

立春が目の前とはいえ、まだまだ寒い日が続きます。今回の雪で多くの木々が折れました。すぐに手当てしてやれば、裂けた枝も復活するようです。庭を見回って手当を待っている木がありはしないか注意して下さい。 

包丁で切った指も2週間経ち絆創膏も取れました。下から新しい皮膚が出来て来ました。どんな大きな傷でも自然治癒力が働いて回復すると言われます。血を止めるのも、新らしく皮膚が出来るのも自分の力です。縫合はそれを少し手助けするのと、傷跡を目立たなくするためです。
 
樹木も大雪で枝が裂けるということはありがちなことですから、ちょっと手伝ってやれば回復することでしょう。今回の大雪では、6年前の教訓を生かすことが出来ず、車の立往生や街中でのスタックが多発しました。警報が出た場合の除雪体制について、市と市民が一緒になって協力することが必要です。2月半ばに、また寒波が来る予報もあります。事前に手を打って万全の体制で臨みましょう。